04 さっき私が拾った生徒手帳。 顔写真は可愛い眼帯の女の子だった あの娘<クローム髑髏>っていうのか、変わった名前だなぁ 学年は1個下、クラスはU−1−D 成績順にクラスは振り分けられるので成績はそこまでのようだ まぁ、ボンゴレ学園自体ハイレベルなんだけどね ちなみに『U』というのはU類のこと T類は半端なく頭がいい天才級な頭脳の持ち主達が集まるところ 普通の人より少し賢いくらいじゃU類どまりだ そしてT類とU類では制服の色が違う U類は白、T類は黒が基準で作られている こういうところが何かと差別されている気がして私は気に入らない 私もT類にいけたらいいんだけどなぁ・・・ 「ツーナーさぁん!!」 「ぅわっ!?ハ、ハル!?」 この声、沢田くん?と、知らない女の子 廊下の奥で聞こえてくる話し声は、教室とは全然違ってとても楽しそう。 本当はこんなに明るい子なんだなぁ 沢田くん、いい子なのになんで皆は虐めるんだろう? もんもんと疑問が沸いて出る 一緒に話してる子は、クラスの子かな? 気になって廊下の角からそっと様子を伺う やわらかい笑顔を浮かべる沢田くんの隣で黒いスカートがふわりと揺れる うわっ!T類の子!!頭いいんだろうなぁ 「っ!誰ですか?そこに居るの」 「え?誰か居るの・・・?」 やばっ!ガン見しすぎた・・・!! ひょこりっ。 私が覗いていた角からポニーテールの可愛い子が顔を出した 吃驚して後ずさるとニッコリ笑って一歩近づいてくる 「ツナさんの、お友達ですか?」 その子の後ろには不安に瞳を揺らす沢田くんが居た (私のこと、怖がらなくていいよ?) |