長い金髪。
瞳はピンクと紫のオッドアイ。
容姿は京子ちゃんくらい可愛いけど、京子ちゃんのが可愛い。
永山春菜は、山本君、獄寺君を見て、ニヤリと笑った。
そして、沢田君を見つけて頬を染める。
周りからしたら、偶々目が合ったので、はにかんだって解釈するのが普通かも知れないけど。
私、わかるんだよねぇ・・・
同族の人。
彼女は間違いなく、トリッパーだ。
あの容姿は作りものだろう。
逆ハー狙い?
本命は沢田綱吉って?
でも残念。
ここは
君の思い通りにはならない。
だって、いくらなんでも
ツナの姉しかり、私しかりね。
まぁ、君が夢から覚めるまで、見物させてもらうから・・・・・・
・・・・・・せいぜい、楽しませてよね?
おバカな
「美歩、ニヤニヤしすぎ」
「あれ?そう?」
「うん、キモイ」
「君は相変わらず乙女に失礼だな」
「え?乙女?」
「私だよ、バカ!!」
「「「ないない」」」
「・・・・・・・・・」
ツッコミ気質な友人達は嫌いじゃないけど、ツッコミ:ボケが3:1って結構キツいや。
「春菜ちゃん、可愛いな!」
「彼氏いる?!」
「いないなら、オレ立候補ー!」
「バーカ。お前じゃ釣り合わねえよ!」
「やだぁ!春菜、困っちゃうよぉ〜」
よし、あえて言おう。
あいつは気持ち悪い。
男子は鼻の下伸ばしてチヤホヤしてるけど、女子は明らかに鬱陶しそうな目で見ている。
あ、京子ちゃんは違います。
花ちゃんに可愛らしく、仲良くなれるかな?って聞いてます。
マジ可愛いです鼻血もんです。
花ちゃんは、永山さんが嫌いみたいだけどね。
うん、私も嫌い☆
男子の様子から察するに、世に言う逆ハー補正なるものがついているらしい。
「・・・なぁ、ツナ。何か違和感、感じねー?永山」
と、山本君が沢田君に言った。
言い忘れてたけど、私の後ろの席が沢田君です。
沢田君が窓際の一番後ろね!
「オレも気になります。なんか、アイツの視線、ねっとりしてるっつーか・・・」
「オレも。超直感かわかんないけど、嫌な感じがする」
「関わんねえように、笹川達にも言っておくか?」
「・・・・・・ううん。まだ確信がないし・・・変に不安な思いをさせたくない」
わぁ、カッコイイー!
沢田君、未来から帰って、男が上がりました?
ふふ、その逆ハー補正も肝心の主要キャラには効果がないみたいだね。
ドンマーイ☆
「そっか。でも璃真には言っとくべきじゃね?」
「そう・・・だね。メールしとく」
そんな話をしていたら、永山さんが沢田君のほうを向いた。
彼女の話をしていた沢田君は運悪く、目が合ってしまった。
あ、顔が引きつった。
「あなた達も仲良くしてねぇ〜!名前聞いても良いかなぁっ?」
キーモーイー!!!!!!
これは、ヤバい!!!
想像以上にキモイ!!!
「あ・・・うん。オレは沢田綱吉」
「オレは山本武!」
「チッ・・・・・・獄寺隼人だ」
あれだ、忠犬だ。
主人が名前言ったからには、自分も言わなきゃ、みたいな?