最強のお母さんwith魔法 3
買い物に行くのは7月31日にしてもらった。フォイフォイかハリポタに会えたらいいなー、と思ってのことだが、残念ながら誰にも会えずに終わってしまった。
特急に期待しようとルンルン気分で駅に向かった私は大きなトランクを手におろおろしている美少女を発見。もう一度言おう大変な美少女である。
ブロンドのショートヘアに空のように青い瞳。すらりと長い手足はさすがヨーロピアン。
きっとマグル出身のホグワーツの新入生だな。よし、ここでお友達になっておこう。
「What's up?Can I help you?」
「Oh, yes!! I want to...ah...well...」
初めよかった勢いはだんだんとしぼんでいき、何やら言い淀んでいるのは、すでに誰かに、9と3/4番線について聞いて無いと言われたのかもしれない。
「Aren't you a new students?」
自分のトランクをポンポンと叩きながら再び尋ねれば、パアッと顔が明るくなった。
「Yes!! I was admitted to Hogwarts, but I don't know where's the train for there! You know?」
「Of course. I'll go with you.」
「I appreciate it!!」
美少女ゲットだぜ!と思いながら共に特急に乗り(柱を通り抜けた後の驚き顔まで可愛かった)、一緒のコンパートメントに入ったところで、自己紹介がまだたったなと名前を教えると、美少女の名前がアルフレッドだと判明した。・・・・・・・・・ん?アルフレッド?・・・・・・え?・・・男の子!?
驚きは胸の内にそっとしまい、よろしくねー、と笑いながら、脳内で“私”と変換していた“I”を“僕”に修正した。
一人称で性別を判断できる日本語は偉大だ。
「(なるほど、これが“男の娘”ってやつか)」
comment(0)
↑new old↓
←