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雲雀夢/少陰夢


Since:2010/08/01
Removal:2013/04/01



最強のお母さんwith魔法 2

前略、別世界の日本にいらっしゃるパピー、マミー。

あなたの娘は、ホグワーツ魔法魔術学校に入学することになりました。





なんやかんやあって命の恩人の美人のお姉さん―――ヤエさんという名前で、実は不老で彼女自身もトリップしちゃってるらしい。しかも初めてじゃないとか。多重トリップとか、それなんて上級者。上には上がいるぜ・・・(あご拭い)―――の養子に入った。

私が逃走していた場所はノクターン横丁だったらしい。(「ハリポタかよ!」と突っ込んだ私にヤエさんは「はりぽた?」という反応だったので、彼女は原作は知らないようだ)しかもあの怪しげな人たちは死喰い人だったらしく、その場でアバダされなかったのは運が良かったのだろう。そんな彼らはヤエさんの姿を見た途端、何やら早口にしゃべって逃げていった。ヤエさんは何者なんだろう。


そして幼女が一人でノクターン横丁にいることに疑問を持った彼女に事情を話したところ「YOU、私の子どもになっちゃいなYO!」と非常に軽い感じで気づいたら苗字がヨシノになっていた。

迅速な対応についていけず、再び気づけば目の前に広がる豪邸。庭というか山というか、とりあえず周辺の広大な土地も含め、すべてヤエさん宅の敷地らしい。

庭(森の拓けているところ)にいたドラゴンっぽい生き物はまぎれもないドラゴンで「ドラゴンの飼育って違法じゃ・・・」という私の呟きに「私はいいの」と麗しい笑顔で返したヤエさんは、なんと魔法省公認らしい。(ヤエさんって何者・・・)しかもドラゴンがなついているから驚きだ。庭(森)には、まだまだいろんな魔法生物がいるらしい。ヤエさんって以下略。


さて、それからの私はというと、見た目が小学校低学年くらいにまで後退してしまっていたので「ここは王道に則ってホグワーツに行くしかないだろう!」と拳を握ったところ、言語の壁という大壁に激突した。そこはトリップ特典くれよぉぉぉ!

ちなみにヤエさんはもともとマルチリンガルで、英語は勿論、ドイツ語とフランス語も不自由なく、トリップしても困らなかったそうだ。「すげぇ」というと「まぁ、暇だったからね。前の世界で、曾孫もすっかり大きくなっちゃって」と返された。ヤエさんは無類の子ども好きで、前の世界では捨て子を見つけては拾って育てていたらしい。

曾孫という単語に思わず年齢を聞いてしまった私は、見た目二十歳半ばの彼女が実はニコラス・フラメルもびっくりな八百歳だと知った。(う、上には上が・・・・・・)

そしてヤエさんにみっちりと英語を叩き込まれ、魔法や魔法生物とべらぼうに触れ合いながら過ごすこと早4年、今朝、私宛に梟便でホグワーツの入学許可証が届いた。



「わぁっ!ヤエさんヤエさん!入学許可証届いたよ!本当に通えるとは思ってなかったのに!」



トリップ特典が欠片もないから、無理そうだなー、でもヤエさんが魔法教えてくれるし、庭にはいろいろいるし、通えなくてもいいかなあー、でもなー、と思っていたのに!



「ああ、うん。ダンブルドアに言っといたから。うちの子が通いたがってるって」



ダンブルドアにも顔が利くとか、さすがお母たま!



「さてと、入学するに当たっていろいろ必要な物があるんだけど」


「うん!」


「一番大切なのは、日々の癒しになるペットだと思うの」


「・・・うん」



そこは杖じゃ・・・・・・とか思っても突っ込まない。



「だから、ペットどうする?パトラッシュ連れて行く?」



パトラッシュは私になついている。ヤエさんには言わずもがな。由来は某名作より。生後一年でまだまだ小さくて大変可愛い。だがしかし。



「・・・・・・・・・パトラッシュは天馬ですよ・・・?」


「ツバキちゃんが連れていきたいなら、魔法省とダンブルドアに話通すよ?」


「・・・・・・や、いいです・・・気持ちだけ頂いておきます・・・」



話通せちゃうんですね、さすがお母たま・・・・・・。


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