狭間〜目隠しの残像〜


現実と夢想の狭間
おぼつかない足取りの私
本当は と……
告げる勇気も無く
どうして と……
問い詰める訳でなく

ただ 見つめるだけ
ただ 与えられるだけ

気づかない振りをして
縋りつく日常
進めない 戻れない
狭間で揺らぐ残像は
何も知らない横顔なのか
憂いを孕む視線の主か

夢想と現実の狭間
さまよう私は……
何を求め何を想うのか
気づかない振りをした
心はとうに知っている

まだ……その優しさに
気づきたくは……ないの……



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