淡い想いと破片を抱いて


僅かな眠りに夢を見る
目覚めると砕け散る
それは暖かな幻想か
それは辛い現実か
破片が俺を惑わせる

夢とは一体何なのか
時折目覚めてふと思う
違う世界を垣間見たのか
忘れた過去を振り返ったか
知らぬ未来を覗き見たのか

だから俺は探し歩く
穏やかな色の破片を

だがそれは
冷たい色の破片に埋もれ
なかなか見つからない

忘れちまえと笑う俺
諦めろと笑う俺
破片抱えて震える俺
俺はそんな俺を見て
震える俺を抱き締めた

終わる未来じゃねぇだろう?
いつかと思う俺も居る
目を開けて見りゃいいんだと
くすんだ世界に色を探す



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