花を愛でるお前を 愛でる穏やかな時間 会話も何もないが 満たされていく心に 目を細め本を閉じた 同じ想いを抱いて 同じ時間を過ごす ただそれだけの事が 幸せというのだと お前が教えてくれた 手を伸ばせば触れる 捕まえて離したくない 触れている訳じゃない けれど満たされている 何故かと問えば 想いが触れ合っていると 手を差し出しそれを掴む 繋いだ手と同じ様に 心も繋いでいるのだと 引き寄せて膝に乗せた 穏やかな時間に 穏やかな気持ち 想いも体もすべて繋いで 目を閉じて巡らせる 幸せの形は見えないと 微笑むお前に首を振る 俺にとっての幸せは お前という形をしている 明日もまた穏やかに 過ごせる様にと…… 形をなぞり抱き締めた [＊前]｜[次＃] [ poem2 ]｜[ main ]｜[ TOP ] |