*sentiment / 感傷

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佐伯様
伝えたかった吐息
傷というには浅すぎる
「同情だって立派な愛よ」
そんなにママが恋しいの?
柔らかいハートを飲み込んだ
明日の朝日がいつだって見たかった
それは小さな叫びだったのかもしれない
ノートの切れ端でも良いから欲しい
左手だけの体温が好きだったよ
夢じゃないと確かめさせて
エピローグまで見せて
君の綺麗な涙が好き

T様
この手を取らなくてもいいよ
「空気と心中したいんだ」
君がすり抜けていく
感傷だらけの屋上で
さらばソリスト
彼に同情してみたくなる
嗚呼どこにもいない
くたびれた雑踏を、今日も夕陽が焼き殺す
明日になったら死んでるといいね。

311様
忘れられっ子
突然フラストレーション
振り向かないでいたいのに
右手の行方と左手の選択のあやまり方
1分間を重ね合わせて
青い色
足跡も浚われる
「もういいかい?」「まだだよ」「もういいかい?」「もういいよ」
勿忘草は願ったよ
のこりものを愛してみようか

R様
悲劇のヒロインみたいに振る舞ってみたかったの、わたし
透明なキスを落として
ひたりひたり満ちていく
降り続く雨音が女の泣く声に聞こえた夜に、きみからの着信を待ち侘びていた。
触れた指先から伝染する淋しさ
ぬくもりが恋しいのです

かき氷様
8月31日の永遠
あの夏は僕等の青春だった
昔の僕が涙を溜める
君を追い越す日が来てしまったね
未来は希望だった頃
愛したのはこの上なく平凡な毎日
ママがくれたテディベア
あの日の傷は今も疼く
夕暮れる世界の端で
小さな初恋にバイバイ

木花様
ため息が意味するそれはなに
目に見えて聞こえない
触るな触れるな、えぐるな
素手でキミとやりあいたい
彼女のコトバ
どうか傍にいさせておくれ
頭がピンクに染められていただけだったの
ナイフを刺したの、だあれだ
感傷、干渉、捨てたいよ
あの人になり損ねた

mozu様
きみがきらいなショートヘア
瞳に閉ざしたのは愛執と貞操と
水魚の亡骸、口吻て
夜に蝕まれそうになる理由
しあわせなエンドロールであったなら

すばる様
棘を突き刺したのあなた
荊の心臓
絆創膏で穴を塞ぐの
ひたひたと心を濡らして
過去にしよう、そうしよう
「あの子になりたい。」

ほたる様
夕陽はこんなにも紅かった
「ねえ」と何度も肩を叩く
どうして誰も答えてくれないの?
それはあなたが一人でいたいと望んだから
寂しい、哀しい、懐かしい、ウレシイ
自己満足な感情論
私はそれで満足なはずだったのに
こんなにも虚しいのは何故だろう
(ああ、そうか)
(私はこんなにも、弱かったんだ)
今更になって気付くカンジョウ

ななお
ひとりでいたいの
らしくないことでもしたい気分
不安な気持ちを分かってよ
あなたちょっと影響を受けすぎるわ
感傷旅行としゃれこみますか
涙もろいあなたも好きよ

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