肉食系ラビット | ナノ
待ちに待った文化祭

 


ついに今日が文化祭当日だ。
結局自主練とかやってたらろくに料理の練習とか出来るわけもなく…いやヤベェだろ。
そりゃお茶汲みだけに専念すりゃ大丈夫とか思ってたけど、そんな甘い考えはすぐに無くなった。


「汰狼、8番テーブルに抹茶パフェ」

「おっおうっ!」

「獅希くーん、オーダー追加やで」

まだ開店して一時間も経ってないのに忙しすぎるっ!
そうだよな、よく考えりゃ高等学校のイケメン達がほとんどここに居るんだから集中するよな。
記念に生徒会を間近で拝みたいっつってクラスの奴等も来てたぐらいだ。外部の女性客に負けず劣らず男も多い。
部費が増えるのは有り難いけど正直…しんどい。
いや体力的にじゃなくて精神的に。

「お、お待たせしました」

「……ああ、どーも」

抹茶パフェを運ぶなり盛大な溜め息を吐かれた。
つかどのテーブルも俺が運ぶとガッカリした顔するんだが何とかなんねぇかな…!
そりゃ、そりゃ運んでもらうなら格好良い奴が良いって言うのは分かる。目当ての店員がいるってのも分かる。
けどそんなあからさまに…!
テーブルを離れると小声で残念とか何とか聞こえてくるしよぉ…。

でもそれも仕方ないか。今日は皆、いつにも増して格好良い。


 


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