私はいつからか動物に好かれるようになったみたいです。
チラッと後ろを振り返れば、ビクッとなって動きを止める白イタチ。私が見てるとまるで置物のように動かないんだけど、動きだすとテトテトついて来るんだよね。なんだろうこの可愛い生き物。
正直言うと動物に好かれない質だからすごく嬉しい…!
これは仲良くなりたい。その白いふわふわを抱き締めたい。再度、白イタチを見たら揺れる尻尾が可愛くてその場にしゃがみ込んでしまった。
「む、胸が苦しい」
しゃがみ込んだと同時に白イタチが駆けてきて私の顔を心配そうに覗いてきた。
「ちょ、無理、死んじゃう」
「おい、大丈夫か!?」
キーキー鳴く声に変わり、急に聞こえてきた聞き覚えのある声に顔をあげると、目の前で綺麗なプラチナ・ブロンドの髪がゆらりと揺れた。
「あれ、ドラコ?」
「ああ、僕だ。じゃなくて大丈夫なのかと聞いている!!」
「え、何が?」
「だから急に倒れ込んで…」
「ああ、あれは白イタチが可愛すぎて」
「は?」
将来の彼女の死亡原因はキュン死
(あの白イタチドラコなの!?)
(うるさい)
(もう1回やって!!)
(嫌だ。)
090826