僕の彼女は、いつも幸せそうに笑う。その顔を見ると幸せに思うし、可愛いなあなんて思う。まあ…調子に乗るから絶対言ってやらないけど。
「お前はいつも幸せそうだな」
「当たり前じゃない!だって」
だっての次は「ドラコが居るから」なんて言ったら可愛いのに、
「こんなに大好きな物が沢山あるってすごく幸せだと思うの!」
密かな期待を裏切るのはコイツの得意技だ。 もう少し彼氏を優先して考えて良いと思うのは僕のワガママなんだろうか。
「脳天気馬鹿だな。」
「でも本当の事だもーん。まず友達ね。ハーマイオニーに、ロンに、ハリー、パンジー、みんな優しくて大好き!次は〜…」
指を一つずつ折り、嬉しそうな顔をしながら大好きな物を数えていくFirst name。
しかし、それを聞いていくが、なかなか僕が出ない。 ……新手の嫌がらせか?
そう思い、隣に視線を向けるが、ケーキの種類を言うのに夢中なようである。そんなケーキの種類を言う前に僕の事を出してもらいたい。ケーキより順位が下なのかと思うと腹立たしい。それより前にあのポッターの名前を先に言われたのが悔しくてたまらない。
「なあ、First name」
「なに?ドラコ」
「僕は好きなものは何だ?と聞かれたら真っ先にお前の名前を出すんだがな。…どうやらお前は違うらしい。」
「へ」
「別に気にしてるわけじゃないぞ!」
「いや、かなり気にしてるでしょ!!」
「うるさい!とにかく気に食わないだけだ。」
フンと顔を横にそらしたら、、隣から笑い声が聞こえてき、それに加え僕の背中をバシバシ叩いてきた。
「いっ、痛いだろう、この馬鹿!!!」
「だってドラコが」
「言わなくていいから黙ってろ」
「あのね、私大好きな物は最後まで残しておくタイプなの。」
だからね、 と言いかけた彼女の口を塞ぎ、すぐさま離した。
「あいにく、僕は大好きな物はすぐ食べてしまうタイプらしい」
愛情表現は人それぞれ
(正反対だな、)
(最終的に辿り着く所は一緒だからオールオーケー!)
(いや、やっぱり僕を一番に言うべきだと思うんだが)
(締めを飾るのがドラコでしょ?)
(どうせお前途中で飽きて最後まで言わないだろ)
(……………えへ)
(ダメだコイツ…!)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「拝啓」のあおいさんに贈る相互記念です^^ 「やきもちを妬くドラコ」をお題に書いてみましたが、いかがでしょうか?
個人的にドラコは好きなものはさっさと食べちゃうと思います(^q^)私は残して最終的に食べられないタイプです←
とても楽しく書けたお話でしたっ!^^
あおいさん良ければ貰ってくださいませ^^では、これからも宜しくお願いします!