三大魔法学校対抗試合の第二の課題をドラコと一緒に見ようと決めてたのに、ドラコったらいつものメンバーを連れてさっさと見に行ったらしい。

彼女の事を少しくらい気にかけてくれてもいいのに! ムスッとしながらドラコを捜して歩いて居たら、綺麗なプラチナブロンドが視界にに入った。

あ、ドラコだ。相変わらず黒い服が似合うなぁ。そんな事思いながら少し離れた所からドラコを眺めていた。
すると、ドラコの隣に居た男の子がドラコに向かって満面の笑みを向けた瞬間、頭を叩かれていた。

ちょ、ドラコ!あんな可愛い男の子叩くって!アレですよね、子供嫌いですよね?実は子供嫌いなんですよね!? 新発見だ。


“ドラコ=子供嫌い”の式が頭の中で出来た瞬間、ハリー・ポッターが2位になったという報告を聞いて喜ぶ隣の男の子の頭を再度叩いていた。くるりと向きを変えてこちらに向かって来てるドラコについ笑ってしまいそうになるのを手で抑えて我慢する。


「…!なんだ、First nameも来てたのか。」

「う、うん。」

「おい、何にやけてるんだ。気持ち悪い。」

「ドラコって子供嫌いなんだなあって思って。」

「は?」

「さっき叩いてたじゃん、男の子を。あんなんじゃ良いパパになれないよ」

「あ、あれはアイツが苛つかせる顔を向けたからだ!それより、見ていないで話し掛けろ。」


小突かれたおでこをさすりながらドラコを見たら何か言いたそうな顔をしていた。わかりやすいなあ、ホント。


「ねぇ、ドラコ。今度からはどこかに行く時私も誘ってね。いくらドラコが見つけやすいプラチナブロンドでも捜すの大変なんだもん。」

「ずっと僕を捜していたのか?」

「だって、傍に居たいし。」

「僕は…その、アレだ、アレ。子供はそこまで好きじゃないけど…」

「じゃないけど?」








「First nameと僕の子なら愛せるからな!!そういう事だ。ほら、帰るぞ!」


差し出された手に触れたら微妙にぬるくて、その体温が妙に愛しく思えたの。


(私ドラコじゃないとダメみたい。)(当たり前だろ。僕だってお前しか合わないからな。)

今もお互い心臓がばくばくだ。




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