*Take:1
「骸クン、僕のことどう思ってる?」
「嫌いです」
「ふーん、そう、ほんとに?」
「…何にやけてるんですか気持ち悪いですねぇ…当たり前でしょう」
「そっかそっかー。で、今日は何の日か知ってる?」
「今日?今日は…」
「…エイプ、」
「国際こどもの本の日、でしたかねぇ…」
「………ぇ、」
「特に目立った行事は無いですよね?」
「何言ってんの骸クン!四月一日だよついたち!!日めくりのカレンダー、よく見てみなよっ」
「は…?今日は四月二日ですよ?」
「……ま、またまたぁ〜」
「貴方こそカレンダーをよく見てみたらいかがです?」
「…………あれ、………四月…二日だ…ね………」
「だから、言ったでしょう」
「………あれー!?」
「はぁ…」
(…危ないところでした…幻覚でカレンダーを偽装するのが間に合わなかったらどんなにからかわれたことか…ふぅ)
「なんでなんでなんでだー!?」
*Take:2
「骸クン、僕のことどう思ってる?」
「嫌いです」
「ふーん、そう、ほんとに?」
「嫌いです」
「……、…そ、そう…」
「嫌いです」
「三回目は聞いてないし!!ああもう、今日なんの日か知ってる?!」
「エイプリルフールでしょう」
「そう!それ!だからさ、骸クンの今の嫌いです、もどうせ嘘」
「じゃありませんよ」
「…いや、嘘」
「じゃありませんよ」
「…………だか、ら、さ…エイプリルフールだからさ、嘘」
「嘘じゃありませんよ」
「っうわああああああん骸クンの馬鹿ー!!可愛くないいいいい!!!」
*Take:3
「骸クン、僕のことどう思ってる?」
「好きですよ」
「え、」ガタタタッ
「…なんです今の音、…ああ椅子から落ちたんですか間抜けですね」
「いやっ…それより!骸クン今のほんと、」
「本当ですよ」
「っ!!」(嘘だ…まさかこんな日が来るだなんてっ…やばい、涙で前が見えない…!ってエイプリルフールだし!!!)
「…落ちたと思ったらにやけたり、泣いたり、なんなんですか今日の貴方は」
「いや、その…ぅぅ…」
「はい?」
「………今日って、その、」
「今日?」
「……………何でもないっトイレ行ってくる!!!」
「はぁ?」
(結局エイプリルフールの嘘なのか聞けずにその日は終わりました。あれは一体なんだったのでしょうか。だって骸クンからもネタバレされなかったしもしかしてry)
*Take:4
「骸クン、僕のことどう思ってる?」
「白蘭は?」
「え、」
「そういう貴方はどう思ってるんです?僕を」
「えっ…そ、それは……嫌いです」
「どうして」
「ふぇえっ!?!?!?」
「どうして敬語なんですか」
「へ?あ、あの、間違えちゃった、嫌いだよ」
「そうですか」
「…」
「…」
(…エイプリルフールの嘘なのに、骸クン全然気にしてないよ…ひどい…うう…)
「…………僕、は」
「、え?なに、」
「好きですよ」
「…………………」
「貴方がどんなに、僕を嫌いと言っても…ね」
「………………、…」
「愛してます」
「………、むく、」
「…なんて、ね。エイプリルフールですよ?」
「………あ、そ、そうだね…僕も、そのつもりだった、よ?」
「知ってます」
「あ、そう…」
「………」
「………」
「…もう、寝ませんか」
「……えっ?」
「………」
「…っ今行く、…!」
「はい」