+10骸の一日 | ナノ


会話文






Q.10年後骸さんはどういう一日を過ごしているんでしょうか?





「えっとそうですね、まず6:00過ぎには起床します」


「骸クン朝早いよねー。因みに僕は6:30くらいかな」


「貴方が遅いんでしょう。大体にして、僕は早く起きたって貴方がひっついてるせいで何もできないんですよ」


「骸クンの抱き心地は本当に最高です。あったかいしいい夢見れるし!」


「今度いい抱き枕でもプレゼントして差し上げますからやめて下さいません?」


「骸クンがプリントされてる等身大抱き枕なら」


「黙れ」


「えへへ」


「まあ朝はそんな感じで目覚めて、白蘭が起きてからも白蘭が寝ぼけているせいで合計1時間程はベッドの中で過ごすことを強いられています。最悪です」


「朝のいちゃいちゃタイムはその一日の僕のエネルギーになってるよ。出張とかであれがないとお肌が荒れるんだよねー」


「お肌……ていうか何ですいちゃいちゃタイムって」


「それから、渋々ベッドから出て身支度済ませて朝ごはん!朝は骸クンの希望で和食が多いよ」


「白米と味噌汁の湯気は欠かせませんからね。あと、食事はこの軟禁生活で唯一評価できる点ですかねぇ」


「ヴィンディチェのとこと比べられちゃ困るな!天下のミルフィオーレだもん」


「そうですね……今更あそこに戻れと言われても胃袋的にきついものがあるのかも知れません」


「ふっふっふっ、計画通り」


「………」


「……そ、そこまで嫌そうな顔する…?」


「朝食を頂いたあとは、白蘭は出勤します。と言ってもいつも隣接している執務室にいるせいでそんな感じしないですけど」


「お陰で寂しくなったらすぐ会えるんだ、僕って世の中の誰より幸せな仕事環境にあると思う!」

「仕事しろ」


「でもね僕が会いにいくとちゃんと骸クン構ってくれるんだよね。チェスとか将棋とか、たまに骸クンが乗り気な時はチョイスもするよ」


「チェスだとか将棋だとかはあまり強くないくせに、チョイスは馬鹿強いですよね…だからあまりしたくないんです」


「ふふーん、場数が違うもん」


「……ほぅ、言いますね…後で対戦しましょうか」


「(こうやって煽るとちゃんと乗ってくれるところが大好きだよ骸クン…)」


「それで、白蘭がいないときは大体読書をしたり、音楽を聴いたりします。タブレットで電子書籍を読んだりもしますが、僕は印刷物派ですので世話係に頼んで適当に持ってきてもらうことが多いです。音楽は入江正一のお勧めばかり聴いている気がしますね」


「何気に骸クンと正チャン仲良いよね…」


「……クフフ、僕と彼は好みが似てますから」


「ふーん」


「12:30頃には白蘭が来て昼食です。大体は外で食べます。白蘭は中華料理が好きなのでラーメンばかり食べている気がします」


「豚骨ラーメンだいすき!骸クンは醤油なんだよね」


「ラーメンよりも僕はそのあとの杏仁豆腐が好きです」


「フフッかーわいー」


「……。
16:00くらいにももう一度外に連れ出される日もあります。それでカフェだとかケーキ屋だとか、ティータイムですね」


「骸クンとのティータイムはほんとに楽しいよ♪僕も骸クンも甘党だし!」


「そうですね…悔しいですけれど店の選び方が中々良いんですよ。ここも完全にツボをやられました」


「厳選してるんだよー、ネタ集め必死」


「仕事しろ」


「骸クンだって、美味しいチョコケーキ食べたいでしょ?」


「…まあ、努力は認めましょう」


「えへへ、ありがと!」


「……貴方の台詞じゃないでしょうに」


「そんなことないよ、僕はただ骸クンに喜んで欲しいだけだから、さ」


「……」


「そんでねー、20:00くらいにお仕事は終わりで、夕飯だよ!たまに骸クンが作ってくれることもあるんだよ!」


「料理は嫌いではないので」


「しかも上手なんだよね、今度教えてよ」


「貴方は器用ですし、やればできそうですけど」


「なんかちょっとでも上手くいかないと、白拍手で全部無に還したくなっちゃって…」


「成程……って共感できません」


「そう?」


「夕食を食べ終わってから入浴です。ああそう、広いお風呂でまったりとできるのも評価できる点でした」


「よく一緒に入ろって持ちかけてみるんだけど、大体殴られて終わるのが辛い」


「自業自得だ年中発情期が」


「ひっどぉーい。何もしないって言ってるじゃん」


「むしろこれ程信用できない言葉も珍しいと思いますよ」


「…ううっ」


「そんな感じで交代で入浴した後は一緒に映画を観たり雑談したり、だらだらします」


「一日の疲れが一気にとれるんだ、最近は星をみたりもするんだよ」


「プラネタリウムですがね」


「こんな街中じゃ星見えないもん。あ、それとも今度どっか行って、本格的に観測する?」


「悪くないですね、お任せしますよ」


「わーい旅行だー!」


「どうせならオーロラが見てみたいです」


「分かった!頑張るねっ」


「えっとそれで、24:00くらいには床に就く感じです。…実際に眠りに就くのはもっと後ですが」


「二日に一回はしてるけどさ、これってペース的にどうなんだろ?」


「さぁ……ただ、…一度に三回は多いと思います」


「そう?確かに、骸クン終わってからすごいへばってるもんね」


「貴方が絶倫過ぎるんですよ…全く、少しはこちらのことも考えなさい」


「ごめんね、でもベッドの中の骸クンが反則的に可愛過ぎるのもいけないと思うんだよ」


「……知るか」


「ごめんってば」


「と、とにかくです、僕の一日はこんな感じ、です!」


「優雅だよね」


「暇ですよ」


「えー、じゃあ今度仕事手伝ってよ…旅行行きたいし」


「それ機密的にはオッケーなんですか?」


「いいよ僕ボスだし」


「この組織本当終わってますね」









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