おあずけセブンティーン | ナノ

Side.Lenalee Lee




「…っ、ふぁ、こう…?」

ぎこちない動きで膨らんでいるモノを戸惑いがちに上下に動かしながら、たまに先だけを口に含んで口内で舌を転がすと何ともゆえない可愛い声を彼が微かに出してくれる。まだ慣れてはいない私のその動きはゆっくりで、彼はそれを焦らしているように思うらしく、いつも絶頂を迎えそうになると、決まって私の後頭部に手を添えて行為の手助けをする。けれどそれは激しさを増すと苦しくなって、酸素をどうにか確保しようとするけれど神田はそれを許してくれない。ほら、今だって。

「んん……!ん、ぁっ」
「ちっ…待て、もう少し我慢しろ」

添えていた手に更に力が入ったその瞬間、白濁が一気に口の中に広がり彼のモノが離れて。あ、零れる。と思ったと同時に反射的に口を手で押さえる。飲まなきゃダメなのと潤んだ目で訴えるもこちらを見ているだけでティッシュでさえ用意してくれないから彼の意図を察した。仕方なくごくん、と咽喉を鳴らすと満足げに口角を吊り上げて優しく私の腕を引く。―――…いつからだろう、幼い頃から一緒にいるのが当たり前になっていてその延長線ともいっていい。最初は手を繋いだりキスをしたり。だんだんと色んなことを知っていくうちに、情事に耽るようになった。

「…しないの?」
「今はまだしない」

彼曰く、前戯と本番は別のようで本番は大人になってから、って。その代わり、といって私のスカートに手を忍び込ませて下着を剥ぐ。もう十分に湿ったソコに彼の生暖かい舌が自分の中に入ってきて、身体がびくっと震えて甘い声が漏れる。

「だめ……そこ、あっぁぁ」

ぴちゃぴちゃと厭らしく音をたてられ、執念にそこを貪られた後、指が2本入り込んできてバラバラに動かされれば、限界を感じて自分の中の蜜が飛び散る。太ももの付け根についたそれを神田が優しく舐めとってくれる。

「今日もイったから満足だろ」

ふっ、と意地悪く笑う神田を軽く睨む。12歳にしてこんな快感を知っているのは何かいけないことをしているようで。でも触れてほしい気持ちは止まらなくて。(大人の真似事、)多分今(みたいだなあ…)彼といっしょのこと考えてる。





おあずけセブンティーン
(大人ってなんさい?)
(…多分、17くらいだろ)


あとがき。
約2年半ぶりの更新…。七夕ですね。
相変わらず神リナ愛は冷めないままです。
幼なじみが初めてって、エクスタシー感じるよね。
2017.7.7