hug&kiss+ | ナノ

Side.Lenalee Lee




教団での呑み会が終わって誘われた彼の部屋。脱がされて露わになった素肌は空気に触れてひやりとするけれど、すぐに温かい温度を保ったたくましい腕の中に収められる。お互い多少のアルコールが入っていることから、行為がいつもよりも情熱的になるわけで。でも彼は顔に出ない方なのでどれくらい酔っているかはよく分からない。いつもより体温が高くて、手つきが溶けるくらい優しいのは確か。深い丹念なキスを交わして離れた唇から糸をひいた。全身が疼くような感覚が走り、甘い吐息を零して身をよじった。

「なに?まだキスしかしてねぇよ」

涙目で訴えると、もう欲しいのか?淫乱。と言葉を浴びせられて身体が更に火照っていくのが自分でも分かった。私の上に跨っていた神田はずるっと下に動くと太腿を甘く噛む。下着をつけていない蜜部は夜中だからあまり見えないと分かっていても、やっぱり羞恥心は消せない。ゆっくりと両脚が彼の手によって開かれて、中心に吐息を感じ割れ目に温かく湿った感触が走る。

「あッ!ん………っ、ひゃ、ァ」
「…濡れすぎ」

こちらを見て口の端から滴る蜜をぺろ、と舐めて満足げに微笑む彼は本当に意地悪だと思う。ピチャピチャと水音がいやらしく空気にずっと響いて、充分に潤ったソコに神田のしなやかな指がゆっくりと入り込んできて。一番弱い箇所を擦られれば、それだけで絶頂を迎えそうになり身体が反れた。それを察した彼は、指を素早く引き抜いて。

「誰がイッていいって言った?」
「は、ぁ、っ……、も…おねが…焦らさないで…早く、きて?」

普段なら絶対言わない台詞に、若干目を見開いて驚くも濡れそぼったそこに神田自身をあてる。

「今日はずいぶんと積極的なんだな」

そう言うと私の中へ押し込んできた。硬くて熱いそれに私のそこはきゅうっと締まって少し表情を歪めるも、はぁと熱い吐息を吐くと彼はゆっくりと腰を動かし始めた。身体を打ち付ける音が次第に大きくなって、激しさは増すけれどその行為は限りなく優しくて甘い喘ぎが漏れる。

何だろう…今日はいつもよりずっと。

「お、い。キツい、締めんなよ…」
「そんないわれても、やぁ、ん…っ、ん…っ」
「…っは、イイんだろ?ヒクついてる」
「ぁあ、んっ…も、ちょと、そ、こだめ…。おかし、くな…ァッ」

息が上がって意地悪く笑う貴方も、アルコールが程よく回って満足そうじゃない。深いキスの合間にもっと、と吐息混じりで彼の名を呼ぶと限界を感じたのかそれを予感させるセリフを呟くと、律動の間隔をさらに早めて。彼は自身の欲望を私の中に吐き出した。腰を押しつけながら私の最奥で満足するまで射精する。どくどくと脈打つのを中で感じ、呼吸を整えながら力を入れていた肩をふっと緩めると、それを許さないかのように奥を突かれる。

「や、ァっ!何するの、早く抜いて…」
「足りねぇだろ?まだ終わってねーよ」
「え、なに言って」

愛おしげにふわりと私の顔を両手で包んでくれて、口内を犯す。未だ膨張している彼のそれは抜かれる気配はない。再び腰を動かしたかと思えば、それは驚くほど優しい早さで。くちゅ、くちゅと一定のリズムが部屋に響く。何ともいえない快感と深いキスで頭の芯がぼうっとなって。ああ、何で今日はこんなにも優しく触れるの、もう気持ちいしなんでもいい、今夜は寝かせてくれそうにないなあ、と1人密かに思案を巡らせ彼の体に腕を絡めた。





hag&kiss
(お酒は甘い媚薬)
(hugとkissと)
(もうひとつ、優しく頂戴)






あとがき。

ハッピーバレンタインという
ことで甘っ々にしたくて…
そしたらこんな結果に…(笑)

何年ぶりかの更新が激裏で
申し訳ないです(´・ω・`)

2014.2.14