インスタント・ラブ



形でははかれないけど星に似ているから百億光年遠い

ベビーカー押すような手を繋いでた愛しているから殺していいよ

火が消えるまでの三分好きだった好きだったもう好きだっただけ

愛情を解体している台所ほどけかけてる蝶蝶結び

忘れてたひとりで大丈夫ってこと蛍光灯の買い置きを出す

地下鉄の改札通るとき一瞬振り返ったね 泣かなかったね

消音のテレビ スリッパ ワンピース あなたの嘘をお湯割りで飲む

真っ赤になってたそこらじゅうサザンカの花が咲いてて あら 泣いてるの

内緒だよ永遠なんてないことは背中にほくろがあるってことも

金平糖みたいな味の「さびしい」をわけ合っているインスタント・ラブ

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