1/6 More and more..

※ 性的描写が含まれています。気をつけてお読みください。苦手な方は戻ることをお勧めします。







More and more..


今日は冬にしてはいつもよりも暖かい。
地球温暖化のせいか、年々冬の暖かさが増している気がする。

その上、室内はヒーターと加湿器をつけており、やや蒸し暑い状態になっている。


ただでさえ空気がうっとうしいのに、なぜこんなに身体を近づけないといけない羽目になったのだろう。

「っぁ…て、てめっ…」
「喘いじゃって、気持ちいんでしょ?」

千石は手を止めない。

どうせやめろとちゃんと言っても止めないだろう。

そんなやつの前で大人しくしている俺自身もどうかしてるがな…。

千石の手の触れるところがざわつく。そしてそのまま、"性感"として俺を刺激する。

「き、急に…入れんじゃっ……っ!…」

「まだ指なんだけど。かわいいなぁ、亜久津。」

千石はこうなると容赦しない。俺のなかを弄り、弱い場所を探し出す。

「っぁ…」

「昔はもうちょっと絶えてたのにね」

「い…つの…話をしてんだよ…」

「んーと…あっ、ちなみに今日記念日なんだよ?」

「…なんのだ?」

「俺と亜久津がぁー」

「…」

「初めてー…」

「……」

「ヤった日。」

「っ!?!…んっな日を記念するんじゃねぇ」

千石は何でもかんでも記念にしたがる。

初キスやら初手つなぎやら…しょうもないことを記念日にする。

おかげでカレンダーが真っ赤である。

「俺、初めてヤった日結構覚えてるんだよね」

「変に記憶力のいいやつだな」

「えへへ」

「別に誉めてねぇ」

よくそんな昔のことを覚えていることだ。

「そういえば、その日は…今日よりも少し寒かったかなぁー…」

「んなこと覚えてねぇよ」

"その日"のことは、かすかに覚えているだけなのだ。

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