怒りの鉄槌





「また汚して帰りやがったな」
こんにちは。
私みょうじなまえ、雷門中マネージャーは部室の掃除をしている途中です。
やれやれ。
……あ、誰だ。エロ本こんなところに隠したの。
ったく思春期が、なんて呟きながら部屋の隅から掃除をはじめる。
え、遊〇王?ゴーグルの曇り止め、コロ〇ロの最新刊、なんかいろいろ出てきた。
これだけあるとちょっと怖くなるよ、てか怖ェ。
ネズミ型ミニカーの引っ掛かったゴ〇ブリホイ〇イを軽く蹴飛ばし、とりあえず部屋中にある彼らの私物をなんとかすることにした。

ちきしょー、だからマネージャーなんかやりたくなかったんだ。
なのに吹雪くんが、「マネージャーやってくれないと、ピーピー―を、ピー―――にしてあげちゃうよ☆」
吹雪くんマジキチ。
ふぅ、ため息をついて再びロッカーの後ろを探り出す。

……ん?

白くて大きな画用紙が出てきた。
ズルズル、ズルズル、まだある。
ひっくり返すと目に痛いカラフルな色で『マネージャーいつもありがとう!』

……少しだけ、ジーンときた。