Mis1 scene0 | ナノ




――scene 0



 正午を二十分ほど過ぎた頃、「その建物」の陰で男が二人、静かに倒れた。それを見下ろすのは二人の男女。


「ったく、見張りがこんなに弱いとはなぁ」
「いいじゃない楽で。今回の任務はすぐに終わりそうよ」
「それはそれでつまんねえ」


 彼らは密やかに笑みを交わす。


「じゃあ――――任務開始」




【MISSION 1】
――Start.







20120804