「見て見て!!占いの本があるよ」

「え?」



学校の昼休み。


友達と図書室に来ていたら、友達が占いの本なんてものを見つけた。

図書室にそんな本があったんだ。


横で友達はすでに楽しそうに本を手に取り、パラパラと読み始めている。



「誕生日占いだって!!えーと、私の誕生日は…あった。へぇ、結構当たってるかもっ」

「ホントだ」



友達の誕生日について書かれてるページを見れば確かに当てはまるところがあるな、って思った。



「あ、相性がいい誕生日なんてのも載ってるよ…この誕生日の人近くにいたかなぁ…」

「いろんな相性があるんだね。友達とか、恋愛とか…」



相性、かぁ…



見る?と聞かれて本を受け取り、パラパラと自分の誕生日を探す。



「あった…」

「なんて書いてあるの?…おお、結構当てはまってるじゃん」



確かにそれも気になるところだけど。
私の目線は相性が載ってる所にしか向かわなかった。



アイツの誕生日が無意識に頭の中を駆け巡る。



ありますように、なんて願いながら文字をひたすら追っていった。





つい見たくなる恋占い
(あ、あった…)




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