アネモネ * 幼馴染の先

[はかない恋、期待、待望]


ねぇ、本当に私が、幼なじみってだけで毎日朝迎えに行ってると思ってる?
本当に鈍いんだね。

本当はね、本当は、私、君の事…

口に出したらこの関係が壊れてしまいそうで、怖い。
いつでも君の近くにいられるのは、私が君の幼なじみだからだなんだよね。
わかってるよ。

他の女の子みたいに君に色目使い出したら、そばに居させてなんて、くれないんでしょ?

ねぇ、どうしたら私の事を見てくれるのかな?

なんて、嘘…


ばかだよね。君ってホントばか。
ナニ、私が元気ないの察したりしてんのさ。
ナニ、私を気遣って声かけてくるのさ。

もっと好きになったらどうしてくれるの?
それともねぇ、もっと好きになっても良いって事なの?

私、期待しちゃうよ?

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