死神


01.「‥拒否しても良いけど、困るのはお前だよ?僕が折角天界まで連れていってあげるっていうのに、ここで拒んだら、お前、二度と迎えが来ない事になるんだからな。」

02.「きょーそー(競争)しよ?今から3分間でどれだけ狩れるか。僕が勝ったら、魂当番(たましいとうばん)代わってねぇ☆」

03.「フフフ‥期待してるわよ?死神さん。私の大事な人を連れていったんだから、それなりの覚悟は出来ているんでしょうね?」

04.「ねぇ、死に神さん‥あなたはどうして死に神なの?どうして天使になれなかったの?」

05.「へぇ‥このカマが見えるんだ‥じゃあオレが何者なのかもわかるよね?…何その顔。わからない? 教えてあげよっか。オレは死神。お前を殺しに来た。」

06.「死んでも死に切れないなら、いっそオレが消滅させてやる。」

07.「‥おいで‥私が優しく殺してあげる。」

08.「怖いのは僕?それとも、死ぬ事?……なんて、一昔前の死に神みたいに聞いたりしないよ。だって知ってるもん。お前は死ぬのがこわいんだから」

09.「毎日毎日、仕事ばっかで飽き飽きしちゃったぁ。そうだ!次の仕事で、多く狩れたほうがケーキ奢るっていうのどう?人間界のケーキだからねっ!僕負けないから!」

10.「ふはははっ!同情して欲しいの?人間風情がっ!……いいよ、君にはトクベツ大サービスね。自分の命が惜しかったら、君の一番大切な人を差し出す事だ。そうすれば、君の死期を延ばしてあげるよ。」

11.「ふふっふふふふふっ。……楽しい楽しい楽しいなぁっ!人間の困ってる姿を見るのは、ケーキ食べてる時と同じくらい至福の時だよっ!」

12.「わ、わ、私がやります!やらせてください!死期が近い順に書類を割り振るんですよね?大丈夫です!…あれ?今って西暦何年だっけ?」

13.「こちら、回収してきた魂名簿ですっ!あれれ?『ショートケーキ 2個』?なんでケーキ屋さんのレシートになってるのぉっ?!」

14.「司令官、お願いします。今回の担当は俺にしてください。こいつ、俺が人間だった時の友達なんです。俺に魂回収させてください。こいつの最期は、この俺に……」

15.「ごめんな、俺だってこんな事はしたくない。でも、ごめんな、これが俺の仕事だから。」

16.「さようなら、悲しい魂達。あなた達はきっと天界で幸せになれるわ。私が祈っているから。悲しい魂達に、ささやかな幸福を。」

17.「本当は消えてしまっても良いのだけど、私が消えると悲しいって言ってくれる人がいるから。それに、私が狩る事で、人間達に安らかな眠りを与えられたらいいなって。私は今、あなたのために存在するのよ。」

18.「死期だ担当だって、ちんたらしてるから人間は増加してんだろうが。増えるなら減らす。そうだろ?あいつらだって他の動物にそうしてきたんだろうが。人間は狩らなきゃなんねぇんだよ。」

19.「ふっはははははははっ!体と魂とを切断するこの瞬間!いつやってもたまんねぇなぁ。ゾクゾクしやがる。次も楽しませてもらうぜ?」

20.「あなた新人さん?じゃあ説明しておくわね。あなたは死神、ここは死神の世界よ。仕事をしないと消滅するから、気をつけてね〜」

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