「あ、ナマエちん」

「え?敦なんでこんなとこいんの?」

「ナマエちん成人式って言ってたから部活終わって寄ってみた」

「まさか敦に会うとは思わなかったよ。部活早く終わったんだね」

「ん。ナマエちんかわいいね。髪とかすげー豪華」

「あ、こら触るな」

「えーなんで」

「これ結構セット大変だったんだから。崩れるでしょ」

「んー」

「んーじゃない」

「撫でてるだけだしー。ナマエちんこうされんの好きじゃん」

「まぁ好き、ですけども」

「じゃあいいじゃん」

「良くないってば」

「てかさー振り袖って重そうだよね。よく耐えられんね」

「成人式なんて一生に一度だからね」

「ふぅん。じゃあもうその格好しねーんだ」

「まぁ。こういう形ではもう着ないかな」

「じゃあさー、今日オレんち来て」

「は?なんで。このあと同窓会あるんだけど」

「じゃあその前でいいよ」

「だからなんで」

「どうせ着替えるんでしょ?脱がせたいし」

「はぁ?いやだいやだ何言ってんの」

「いいじゃんどうせ脱ぐんだし」

「そういう問題じゃない」

「だって一生に一度なら脱がせてみてぇじゃん。その重そうなやつ」

「………着替え無いし」

「オレのジャージ貸してあげる」

「でかすぎ」

「ん?前ナマエちんが忘れて帰ったジャージあるじゃん」

「………敦んとこで着替えて一旦家戻らないといけないから夕方には出るからね。変なことしないでよ」

「うん。りょーかい」


(130115/成人式 - 年下紫原の場合)

ただただ純粋な興味。


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