宇宙旅行の翌日
May.21st - Tue
宇宙旅行の翌日あとがき
宇宙旅行の翌日、30話で無事完結いたしました。この連載をはじめたときの日記でテーマみたいなものを覚えていたら書く、と書いていたので書こうと思います。その日記読み返しちゃったので覚えていたらもなにも書かないと、という気になったのです。宇宙旅行の翌日ではもうほんとに書いている私がこの二人ほんとにひっつくのかと思ってしまうくらい本当に本当に高杉と主人公をゆっくりと近づけていきました。話数は少ないですが雰囲気的にといいますか二人の温度的にといいますか。その分「大きな夜に笑う」の最後で高杉が主人公と手を重ねたシーンが気に入っていたりします。宇宙旅行では珍しい高杉のデレだったので。そしてどうも哀傷での高杉連載では高杉がヘタレになってしまう。わたしは遭難者に続き、最近の傾向です。冷たそうな高杉さんが惚れた女の人の前だと相手のことばかりを内側で考えてしまう。そういうギャップ萌え。まぁそんな感じで、宇宙旅行の翌日では相手にずいずいと踏み込んでいかない少し大人な二人のご近所物語、そんなテーマです。連載をはじめた時とはすこし変わっているのかも。これまでの連載とは違って本当に一話目だけを決めて話の流れも終わり方も決めないで書き始めた連載だったので。
一年近く連載していた「宇宙旅行の翌日」。長くお付き合いいただきありがとうございました！もうしばらくしてまた高杉さんの連載を始められたら、そして秋には秋をテーマにした土方さんのお話も連載できたら、と考えています。そのときにはまたお付き合いいただけるとうれしいです。