イヤリングの魔人?
 

海外で遺跡めぐりをしている友人から小包が送られてきた

中身は……土とかでかなり汚れているイヤリングと手紙

どうして友人がこんなイヤリングを送ってきたのかと疑問に思いながら手紙に目を通してみる


「願いが…叶う?」


手紙には友人が遺跡でどんな物を見たのかという事がズラーッと書いてあり、最後にこのイヤリングについてが書いてある

どうやら身につけた者の願いを叶える力があるらしく、ななしはパワーストーンとかお守りのようなものだろうと思った

そして汚れたまま保管しておくのは嫌な為、少し磨いてみることに


「なんで綺麗にしてから送ってくれないかなぁ……。」


そんな愚痴を零しながらしばらく磨いていると、段々元の綺麗な赤い石の姿が見えてきた

その石の輝きは悪くはなく、ななしは少し機嫌が良くなり残りの部分も磨いていく


「これ、全部綺麗にしたら意外と悪くないかもしれない…!ふふ、綺麗にしたら願いを叶えてくれる魔人や妖精が現れたり……って、それはないか。」


どんな願掛けをしようかと考えているとイヤリングはあっという間に綺麗になった


「…よし、大分綺麗になっ……!?」


すっかり綺麗になったイヤリングを満足そうに見ると突然イヤリングから不思議なもやが出てきて、

気がつくと自室ではなくなにやら禍々しい空間にいてななしは混乱した

そんなななしの背後から声がかかる


「我が名はドン・サ「!?うわあぁぁあ悪魔ぁぁぁああ!!」ウザンド………。」


吃驚しながら声がした方を振り返ると、ととても大きな魔人のような何かが

同じ魔人でも、ななしはカートゥーンアニメに出てくるような感じで想像していた為、恐怖のあまりに気絶してしまったのだった……




 

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