ティエリアは、決心したように、持っていた雑誌を山の上にまた積み上げた。
(この手だけは…使いたくなど無かった……)
唇を噛み、1冊更に積み上げたせいでぐらついた山を揃えると、彼女は席を立った…。
「は?プレゼント?」
ハロと戯れていたロックオンは、部屋を訪れるなり聞いたティエリアにポカンと口を開ける。
彼の腕に抱きしめられるハロにチラと視線がいったが、それどころではないと彼女は自制した。
「何が欲しいですか?…色々考えたのですが、貴方ご自身に聞いた方が、その…喜んで…もらえるかと思って」
何が良いかと再度問うと、ロックオンは少し宙に目をやり考え、思いついたのか抱いていたハロを横に置いた。
「"ティエリア1日独占権"が欲しい」
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