*Short* | ナノ
Sour Candy



 ミッションから帰還し、ロッカールームでパイロットスーツを脱いだティエリアが通路を通っていると、前方にゆるくウェーブした茶髪の男が立っているのが見えた。

相手もこちらに気づいたらしく、リフトバーを握って近づいてくる。
茶髪の男――ロックオン・ストラトスは、ティエリアの正面まで来ると移動バーから手を離した。


「よぉ。ミッションご苦労ーさん。大丈夫だったか?」

「問題ない。計画どおり完璧に遂行しました」

「そっか、頑張ったな」


よしよしとロックオンはティエリアの頭を撫でる。

 正直、ティエリアは彼のその行為を苦手に思っていた。
彼に優しい仕草で触れられると、動悸が激しくなり息をするのが苦しくなる。
動悸の原因がわからず、ヴェーダに相談しても返答は全て"問題無し"。
初めの頃はやめてほしいと言っていたのだが、何度言っても止まないので今ではそのままにしている。




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