※下品注意
「パンツ」
譫言のように呟いた。
「自分のパンツ見とれ。離せ!」
私が。
腰パンのスラックスに食らいつくようにしがみついてる、なう。
屋上には仁王と私しかいない。
コンクリートに俯せながら引っ張る。
ぐいーっぐいーっ。
パンツ見せろーパンツ見せろー。
スラックスよ脱げろぉ。
仁王がしっかりとベルトを持ってるからか、全く脱げない。
見せろよパンツ。
「変態変態変態」
「人聞きの悪い。好奇心旺盛といってもらいたい」
「痴女」
「失敬な」
風の妖精さんのおかげで女の子のパンツなんて見放題なのである。
白にピンクに水色に黒。
可愛いデザインがよりどりみどりだ。
あとは男子のパンツを見れば、見れれば。
黒だろうか、水色だろうか、赤だろうか。
トランクス、ビキニ、ボクサー。
いや待てよ、この色男、このエロ男、
この仁王雅治に限って、
「白ブリーフっすか」
「まじ止めて」
足蹴にされた。
82の日!(「ねぇブンちゃん。仁王って白ブリー、」「黒のボクサーだから止めて」)
いや、大変申し訳ない。8/2
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