※ヒロイン花粉症設定





苦しくなって白石の胸を叩いた。
だけどコイツは止めてなんてくれないし、酸素がなくなるギリギリまで離してくれないのは出会ってすぐくらいから分かっていた。
ずびっ、と鼻を啜ると嫌な顔をする癖に心配をするとか配慮するなんてコトは考えないのだろうか。



さて、時期も時期である。
平常時なら許してやっても構わないが、非常時である。
供給量が少なかった酸素が底をつき始める。
白石は分かってやっているのか。
苦しくて彼を見るために目を開けると、楽しそうに歪んだ目がこちらを見ていた。



私のコトが嫌いなのかと問えば違うと返ってくるし、私のコトなんかに興味がないのかと思えばマメに様子を伺ったりしてくれる。
ようはこの男、よく分からない。

よくやくキスから解放されて酸素を吸い込む。

「白石は私を殺す気だよね」
「物騒なコトいいなや」

でもやっぱり彼は楽しそうだった。



呼吸困難













遅くなってしまい、申し訳ありません!!


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