白雪 | ナノ
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―ズガン!

復活(リ・ボーン)!!!死ぬ気で雲雀を倒す!!」

「…何だアレは…急に沢田の様子が変わったぞ」
「今撃ったのは死ぬ気弾。撃たれた奴は死ぬ直前に後悔した事を死ぬ気でやる為に生き返るんだ」
「随分リスクの高い弾だな。後悔していない奴が撃たれればどうなる?」
「俺は殺し屋だぞ?」
「死ぬのか。にも関わらず撃つとは、沢田の考える事はお見通しのようだな」
「家庭教師だからな。おっ、レオンの出番だ」

今まで大人しくリボーンの帽子の鍔にいたレオンが綱吉の方へと跳躍する。
グニャリと空中で変形し、綱吉の手に渡った時には可愛いピンクのはたきの姿になっていた。
トンファーとはたきがぶつかり合い、その反動ではたきの布部分が雲雀の頭に掛かる。

「君は変わってるね、強かったり弱かったり…よく分からないから、殺してしまおう」
「だぁ!!」
「すげー!」
「互角だ…!」
「ふむ、だが動きが荒いな。あれでは直ぐに体力を消耗してしまう」
「ああ。だから、ツナの死ぬ気モードのタイムリミットは約5分間なんだ」

どうやらその5分が経過したらしい。綱吉の額の炎が音を立てて消えた。しかしそんな事で雲雀が攻撃を止める筈がない。

「わっ、ちょっ、待って!」
「まずい、交代だ沢田!」
「させないよ…!」
「ひいっ!」

容赦なく襲い掛かって来る雲雀に、綱吉は全身打撲を覚悟し目を閉じた。
しかし、何時まで経っても痛みは来ない。恐る恐る目を開けると、信じられない光景が飛び込んで来た。
何と雲雀が膝を付いているのだ。雲雀自身も訳が分からないという顔をしている。

「おぉ!」
「やった!」
「えー!?うそっ、俺がやったの〜!?」
「違うぞ、奴の仕業だぞ」

リボーンが指差した先には、先程雲雀に吹っ飛ばされたシャマルが座り込んでいた。
リボーン曰く、殴られた瞬間にトライデント・モスキートと言う蚊を発動させたらしい。
蚊が雲雀にかけた病気は“桜クラ病”。桜に囲まれると立っていられなくなる病気だそうだ。
それだけ聞くと、フラリと雲雀が立ち上がった。

「約束は約束だ。せいぜい桜を楽しむがいいさ…鳶尾京都、君との決着はいずれつけるよ」

雲雀はそう言い残すと覚束ない足取りでその場を去って行った。

「これで花見できんな」
「十代目の手柄っすよ!ぜってーシャマルじゃねえ!」
「いや、どう考えてもシャマルのい"っ…足を踏むな獄寺!」
「黙っとけ屁理屈女!十代目の手柄にしとけば全てが丸く治まるんだ!」
「お前こそ屁理屈いや、理屈にもなっていない!全く、煙草・短気・すぐ手が出るという辺りは副長そっくりだな」
「ははっ、確かに!んじゃあ獄寺、飯にマヨネーズでもブッ掛けてみるか?」
「いるかそんなゲテモノォォオ!」
「お、落ち着いて獄寺君!」
「おーおー、若者は元気だね〜」

その後やって来た沢田家と少女二人が持って来たお弁当によって、楽しく花見が開かれたのだった。



*おまけ*

「あれ?ツナ君、その人は?」
「はひっ!凄くビューティフルな方です!」
「山本京都、山本武の従姉弟だ。この春から並盛中学に通う事になっている」
「わあ!じゃあ同じ学校だね!私、笹川京子。京子って呼んでね!」
「緑中学の三浦ハルです!ハルって呼んで下さい!」
「ああ、よろしく。まだこの町は慣れていないのでな、いろいろ教えてくれ」
「はい!女の子に人気のお店、いっぱい教えちゃいます!」
「うん!花も一緒に4人でケーキ食べに行こうよ!」
「!是非とも連れて行ってくれ!」
「はひっ!お目々がキラキラしてます!」
「ははっ、ガールズトークだな!」
「女の子の友達少なかったからね、鳶尾さん嬉しそう」
「ケーキの単語聞いた途端顔変わったぞ。どんだけケーキ好きなんだよ…」



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銀魂の知名度上げたいだけ。
そして女子メンツを無理矢理出したかっただけ。

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