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「#エロ」のBL小説を読む
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※年上夢主

「和成、私のアイス知らない?」
シャワー上がりに台所へと向かったなまえさんはリビングでくつろぐオレに問いかけた。やべ、今食べてるのがそれかも。
「あー、ごめん」
しれっと答えるとなまえさんは溜め息をつきながらリビングへとやって来た。……なまえさんシャワー上がりとはいえ、その格好は健全な男子高校生には目に毒です。今のなまえさんはタンクトップに短パン。以前これはタンクトップじゃなくてブラトップだと言われたがオレには違いがわからないし、露出が多いことには変わりない。普段では見えないようなところがあちこち見える。濡れた髪が肌にはりついてて更に色っぽい。
邪なことを考えているオレのことなんか気にも留めずになまえさんは詰め寄ってきた。
「あがったら食べようと思ってたのに、返せ」
「オレの食べかけでいいの?」
「何を今更、そもそもそれは和成のじゃなくて私のだから」
オレが差し出したアイスになまえさんは歯を立てる。先程まで俺もそれを食していたはずなのにどうしてなまえさんが食べるとこんなにもいやらしいのだろうか。赤い舌がちらつく。オレの理性がギリギリのところで踏みとどまっているがこれはまずい。ってかこれ誘われてるのかな。これでもしお預けとかだったらしんどいんだけど。
「うわ、」
室温が高いこともあり、なまえさんが食べ終えるのを待たずにアイスは溶け、それが彼女の口元や、指先を伝う。さっきシャワー浴びたばかりなのにと顔をしかめるがそれさえもオレの興奮材料となるのだ。あー、もうダメだ。なまえさんが悪い。
「和成?……ッ!」
手を取り、指先に伝ったそれを舐めとる。先程食べたものよりも甘い気がするのはなまえさんのせいだろうか。何か言いたげな口はオレので塞いでしまえ。なまえさんの口の中は最初の方はアイスのせいで冷たかったのだが掻き回しているうちに熱くなっていった。
「ッは、」
唇を離すと苦しそうに肩で息をする。キスなんて行為は何度もしてるのに今一つ慣れてないところがなまえさんの可愛いところだ。
「ごめんね、なまえさん」
シャワー浴びたばかりなのに、また汗かくことすることになって。そう言いながらフローリングに組み敷くとなまえさんは諦めたような表情をする。もう何をしようと止まらないのは悟っているようだ。
これが終わる頃にはアイスはもう完全に溶けているんだろうなと思いつつ、オレは再びなまえさんに唇を落とした。

20120624