僕はそのやわらかい身体が欲しかった 足から凍る闇の中、それでも二人でうずくまったあの日 夢にみる安楽死 いつ世界が終わっても笑えるようにと、私はいつもそればかり考えていたなあ かなしくていとしい亡霊 わたしが世界でいちばんあなたにやさしい人間でいてあげる あの日の呪いを正しく溶かす 隣のクラスのあんまりにかわいあの子 孤高の天才、はじめての恋 永遠を忘れても たぶんもう、どこにも行けない宇宙 手遅れになったころに、たぶん僕は後悔するだろう。それでもいいよ この幸せが、かつて好きだったきみに一つでも伝わるといいけど 薄っぺらな君のからだがいつか僕の身体と溶け合ってしまえるのではないかと、そんなことを思った。気がつけば、あの子の肩は震えていた。 そっと世界の輪郭をなぞるかわいい手 いずれおいしく召し上がって爪のひとつも残さないで 告白 きみを愛する日が永遠に僕の元を訪れませんように 電脳世界の温度のないあの子 きらきら輝く世界の明日がこわいのです |