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「ぱんぱかぱーん!さあ今日もやって参りました数週に一度あります“話題のラーメン屋さん突撃隊〜美味しいラーメン屋さんを求めて三千里〜”のお時間です!パーソナリティは今日も今日とてお局様の愚痴が鬱陶しいから早く帰りたいなーと思いつつ、やらなくても良かった雑務を就業時間外まで一通りこなして退社してきた社畜の鏡わたくしと!」
「兄弟との麻雀の途中で抜けてきた松野トド松でーす」
「わーい!」
「毎回思うけど仕事をフルでしてきて何でそんなに元気なの?」
「日頃溜まってる鬱憤がわたしを突き動かしているんだ…」
「アッ、何かごめんね?」


「前々回と前回が豚骨豚骨で続いたから今度は醤油ラーメンにしてみました!」
「この時間までやってるっていうのが良いよね」
「ほんとほんと」
「ていうかこの時間でも並ぶんだ」
「話題のお店だし金曜ですから」
「暇だね。しりとりでもする?」
「えー、やだよトド松執拗にる攻めしてくるんだもん」
「えっ、気のせいでしょ〜」


「やっと入れた…!」
「まぁ十五分くらいだけどね、待ったの」
「何頼む?」
「有名なのは何なの?」
「このこだわりの醤油って書いてあるラーメン。わたしはこれ頼むよー」
「じゃあボクもそれにしよっかな。食券一緒に買っちゃって」
「あいよー。ね、餃子食べる?」
「ボクは明日予定ないからいいけど…いいの?ていうか奢り?いいの?」
「いいのいいの。こんな時間にラーメン付き合ってくれるトド松にたまには感謝しないと」
「いつもは感謝してないんだ?」
「何だかんだ言ってトド松も楽しんでるでしょー」
「まーねー」


「スープが綺麗な色してるよトド松…」
「豚骨の濃厚!って感じのスープもいいけど、こっちのも堪んないね…」
「堪んないね…餃子も美味しそう…」
「てか美味しいよ餃子。半ライス頼めば良かったかも」
「トド松頼む?夜ご飯食べたんだよね?」
「…食べたけど、ボクは普段ジム行ってるからこれ位なら」
「おぬしも悪よの〜」
「それほどでもありませぬよ」
「ノリ良いよねトッティ」
「ノリが良くないと暗黒大魔界クソ闇地獄カーストからは抜け出せないからね」


「美味しかったーーー!」
「本当に美味しかったね…今まで食べに行った醤油ラーメンのなかで一番好きかも」
「わたしもだよ。今日付き合ってくれてありがとうね」
「えっ、何?いきなり何なの」
「トド松君の時間に余裕があるとこ、わたし超すきー愛してるーってことだよ」
「まぁニートだからね」
「一切繕わないところが本当に潔いよね」
「だって仕事したくないしー」
「わーとても屑だー!」


「…何でボクは彼女でもない子と夜中にこうやってラーメン食べてんだろうね」
「何でだろうね?もしかしたら愛があるからじゃない?」
「愛かなあ」
「そうに違いない!間違いない!あ、何で小突くの」
「いや、なんか自信満々なのにムカついて」
「照れんなよお、イタッ痛いやめてヘッドロックは勘弁して」


(20160813)
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