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久遠?　久遠は"久遠様"だね。生まれついての王様。趣味とかあるのかなあ。久遠は飄々としているからねえ。何事にも興味がないみたい。いっつもあたしと会えば喧嘩ばっかりしてるんだけれど…しかも一方的に喧嘩売られている気もするけれど、だけど嫌えないんだよな。やっぱり初恋の人だからなのかな。久遠は感情表現が乏しいだけで…優しい奴だと思うんだけれど。だけどあの顔で微笑まれたら、悶絶死だね。

要望…。もうちょい、優しい言葉をかけてみない?　やる気出してみない?　ツンとすましたネコみたいだよ、おいでおいでと手を出せば引っ掻かれちゃうし…。もっと仲良くなろうよ…ねえ?…あたしのこと、そんなに嫌い…なの?

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久遠を語れ?　いいのか、文句しかないぞ?　まず第一にあいつはやる気がなさすぎる。金遣いが荒い。服はもっときちっと着ろ。芹霞以外に目を向けろ。芹霞以外のことを考えろ。芹霞以外に、その難解な愛情を見せろ。無駄に頭と色気を垂れ流しするな。少しは俺に恩を感じろ。まだまだあるぞ、(長いので省略)。……。悔しいが…久遠が本気になったら、俺は負けるだろう。だからこそ…なんとかしろよ、そのだらだら!!!　我が道を行くな!!　協調性を持て!!!　ああ、無視すりゃいいのに…何で俺はあいつに構いたくなるんだろう…。

要望は…芹霞から手を引け。俺を見下したように見るな!!　腹立たしい!!!

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久遠は…気まぐれネコっていう感じだよなあ。群れない、懐かない。だけど芹霞にだけはすり寄っていく。しかも後ろ向いた時にだ。判りにくい愛情表現だよ。……芹霞以外は判っているけれど、あの阿呆タレは判らないだろ。久遠の女経験はすげえんだ。それで到達できる"あの域"ってどんなのだろう。"あの域"、芹霞に…（桜の踵落としにて終了）

要望は……"あの域"…わわ、桜!!!　違うって、別に芹霞に試したいとかじゃないんだって…ほっ。やっぱさ、イイ男にはいい身分がついて回っていいよなあ。なんかもう、オーラからして色気だものなあ。俺に…少しはその色気を分けてくれよ。

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久遠は櫂と芹霞のことしか興味がない。あの激情の紅紫色の瞳を見せるんだ。僕なんか…まるで眼中外。いつも冷めた瑠璃色…。悔しいね。僕は櫂程の、芹霞を掻っ攫うような危機感は覚えて無いんだ?　久遠はやろうとしないだけで、やる気を見せたら凄いと思う。ネットで何億稼いだんだよ、お前…。

要望?　そのままだらだらしていてくれ。必要な時だけ知恵と力を貸してくれればいいから。もっともっと芹霞を追い払って、完全に壁を作ってくれ。芹霞に構わなくていいから。…久遠が、動物のように本能で行動するようになったら、芹霞にべったりになる気がするのは…気のせいだろうか…。

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各務久遠は…桜にとっては未知なる人です。奥深い人ではあるようですが…それ以上に、信じられないくらいやる気がなくてマイペース。最初芝居かと思ったけれど…あれが地だったとは…。

要望?　芹霞さんを拒みながら、身体全体で芹霞さんを窺っている…それ、櫂様の機嫌を悪くさせるだけですからやめて欲しいです。まあ馬鹿蜜柑みたいに盛らないだけまだマシですが…櫂様を怒らせるのなら、桜だって考えがあります。