人間界に
伝わる
〈神話〉
かつて、世界には、天界と魔界があった。
天界には天使が、魔界には魔族が住んでいた。
その二つの種族は戦争ばかりを繰り返していたという。
そして、人間界。
人間達は魔族からは奴隷扱い、天使からは戦争兵器として扱われていた。
戦争とは、虚しいものである、残酷なものである。
女、子供、老人、関係なく無差別に命を落としていったという。
今でも、賊の類いが存在して、非道な事件などがあるが、戦争とはもっと酷かったという。
昔々、天使と魔族という存在が居た。
人間は、ただの家畜だった。
そんな中で、人間の中にたった一人、英雄が居た。
英雄が、人間という存在を勝ち取った。
人間は、自由になった。
それが今のこの世界。
大いなる、神話である。
かつてこの世界には、我ら人間の英雄が居た。
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