バウヒニアの花言葉 | ナノ



ーーーなんだか眠れない。

朝早くからバスで移動し昼間に海で遊び倒し夜は夜でご馳走を食べまくった割に、なんだか目が冴えてしまっていた。

「湾ちゃん、起きてたりしない…?」

と、期待を込めて隣のベッドで眠る親友に声を掛けるも、返事の代わりに聞こえてきたのは規則正しい寝息だけだった。

「まぁ、そりゃそうだよね…。」

手元にあった携帯で只今の時刻を確認すればもう既に草木も眠る丑三つ時。
こんな時間だしお昼あれだけ遊び倒したし寝てて当然だよね。
私も疲れてるし眠気はある、眠気はあるんだけどなんだか眠れない。

家から持ってきていたお気に入りのぬいぐるみをぎゅっと抱き締めた。
うん、ちょっとだけ落ち着く。
やっぱり少しでも家と同じ環境に近付けるのは効果的なようだ。

そういえばこのぬいぐるみ、夏休みに入る少し前にアイスくんがゲーセンで取ってくれたんだよなぁ…



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