一年に一度、天の川に架かる橋を渡り、会うことを許される織姫と彦星。そう今日は七夕。そんなロマンチックな日に私は…
「ありがとうございましたー」
今日もバイトです。この日の為に用意してた七夕限定和菓子が売れる売れる。この調子で全部売り切ってみせ…
「あ、棗ちゃん。もうあがっていいよー」
店長に言われて時間を見てもまだ予定の一時間も前。なぜ?と思ってたら、あれお友達でしょ?と。指差す方を見ると見慣れた顔ぶれ達。しかも千鶴とか凄い手振ってるし。恥ずかしいから止めてほしい。結局早引きのご好意に甘えることになってしまったから、着替えてみんなの待つ外に向かう。
「ごめんなさい、棗ちゃん。いきなり押しかけちゃって…」
開口一番春がそんなこと言うから怒れなくなった。
「それより、なんでみんないるの」
「今から夜の学校の探検!そしたらなっちゃんのバイトがもうすぐ終わるって言うからみんで迎えに!ね、なっちゃんも行こ!!」
一時間も早いんだけど。来ちゃったもんはしょうがないから、着いていくことにする。夜の学校、ちょっと楽しみです。
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