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「……愁、今度は何したんだよ。」
 さっきツナが砂浜にたどり着いてとりあえずこの場は落ち着いた。色々あったが見事ツナの勝利。無事に一件落着だ。
 ライフセイバーはやっぱり格好よくないとなあというのが今回のツナの感想である。その直後了平にがっしり男の抱擁を交わされ「さすがだ沢田! やはりお前こそ我がボクシング部にふさわしい!」とばんばん背中を叩かれたのもいい思い出になるかもしれない。
 ……そのはずだったのだが、何やら騒がしいグループがいるなと思い近づいてみたら、何故かネロが山本に羽交い絞めされているところだった。
 数日前は雲雀に引きずられていたし、こいつは人を怒らせる天才か何かなのだろうか。
「どーせお前がまた何かやったんだろ?」
「だからなんで最初に俺を疑う! 冤罪だ!」
「そんな事ねえよな〜?」
「ハイ! 勿論デス!!」
「(山本が黒っぽい!! 本当に何やったんだ!?)」
「ったく、心配して損したぜ。あんな冗談言えるくらいなら全然元気じゃねーか。」
「じ、冗談って、どんな?」
「わざわざ十代目のお耳に入れるまでも無い事っスよ。」
 よく分からないが、やはりネロがこの二人を怒らせたらしい。
 と、そこに、何処からともなくリボーンが出没。
 真黒な笑みを浮かべて、一言。
「こりゃ罰ゲームが必要だな。」
「なっ、リボーン!?」
 突然のリボーンの言葉に焦りまくるネロ。
 ネロは彼とは長い付き合いなのだ、こんな時の彼がロクなことを言い出さないという事はよく分かっている。
「ば、罰ゲームかぁー……出来るだけ軽いのにして欲しいなぁー……。」
「明日、ヒバリに寝起きドッキリしてこい。」
「極刑じゃねえか!!」
 思ったよりもかなり厳しかった罰ゲームにネロは愕然とする。
 付き合いの長いらしい草壁でも寝起きの雲雀には毎回肝を冷やしているというのに、ネロがのこのこと行ってしまったら大惨事になりそうだ。しかもドッキリって。
「そ、それはさすがにかわいそうだと思う……。」
「たしかに……。」
「あのヒバリだしな……。」
 相手が悪すぎるせいか、流石に同情するツナ達。
 だがリボーンが一度言った事を曲げるとも思えない。
「ほ、ホントにそれだけは勘弁してくれって!! 命がいくつあっても足りねえよ!」
「男らしく腹くくっていってきやがれ。」
「(T_T)」
「そんな顔してもダメだ。」
「( `▼盆▼´)」
「もっとダメだ。」
「(ていうか今の顔どーやったの!?)」

 
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