※津軽とデリ雄は臨也に創られたボーカロイド設定



仕事が終わって家に帰ったら。

「御帰りなさい、しずお」

「お帰り、静雄」

なぜか俺が二人いた。

………。

いやいや。待て待て。片方の和服を着ているのは誰だかは知っている。
確か…、そう確か臨也んとこにいる津軽ってやつだ。俺そっくりなアンドロイドで唄を歌うのが主だとか…。
で、もう片方の白い方は知らない。臨也に似たサイケってヤツっぽいけど…。

「初めまして。サイケデリック静雄だ」

やっぱり俺がモデルだったのか。礼儀正しい津軽とは違ってコッチの俺は普段の俺っぽい感じだが…。
色合いはサイケと一緒だな。へぇ、なんて思っていたら白い俺が近づいてきて、俺の事を抱き締めた。

「逢いたかった、静雄。一目でいいからオレのオリジナルに会ってみたかったんだ」

「あー…そうなのか」

あれ、なんかコイツ意外と大胆じゃないか?俺だったらぜってぇこんな事しねぇし…。
また臨也の野郎が色々弄ったんだな。仕方のねぇ野郎だな本当に。
大人しく白い俺に抱かれていたら、背に回されていた腕があらぬ方向へ動き出した。
もぞもぞと動く腕は俺の尻をヤワヤワと揉みだす。

「ひぅ!?お、おまッ…何すんだ…!」

「…静雄、抱きたい」

「は!?」

「あ、デリック、駄目だって…!」

「なら、津軽も混ざればいい」

「なッ…!?」

どうなってんだ。俺の顔した奴が俺を抱きたい、だって?
ふざけてるにも程があるだろうが。抵抗したいのに、白いのに混じって津軽もなんだかやる気になってるしよ…!
仕事終わりで疲れているのもあって思うように抵抗できない。それに自分と同じ顔をしたやつを殴るなんて気が引ける。
白い俺、津軽が言っていたが…デリック、だっけか?コイツ一体なんなんだ。

「安心しろ。オレは入れない。静雄がオレに入れるんだ」

「ん、ぁ…お、まぇ…何言って…」

「大丈夫、しずお。おれがしずおに入れるから」

「そ、いう…問題じゃ、な…!」

バーテン服を脱がされて、シャツの上からデリックに乳首を抓まれた。そのままグリグリと弄られれば嫌でも俺の躯は反応する。
こういう時に快楽に弱い躯は本当に嫌だ。小さな刺激でもそれは俺にとって大きな快楽と同じなんだから。

「ふぁ、あ…ァあ、あ…ンッ!」

「可愛い、しずお」

津軽の声が俺の後ろから聞こえた。それと同時に脱がされるスラックス。
下着まで脱がされて、ひんやりとした風が肌に触れ寒い。
行き場のない腕は目の前にいるデリックの背に回した。少し驚いた様子で震えたデリックはニヤリと笑って俺に口付けた。
舌が口内に入って来て俺の舌と絡み合う。苦しい。息が、出来ない。
デリックが離れるとどちらとも言えない唾液の糸が曳く。
津軽の指が後孔へ入って来て中をかき回す。ああ、そうだった。
こいつら臨也の処で散々教え込まれたんだったよな。どうりで上手いはずだ。
あの変態野郎。今度会ったら完璧にぶっ殺す。

「ひぅ、あン!…ぅ、あ、あ」

「津軽、もういいんじゃないか?」

「そうだな。しずお、入れるよ?いい?」

中をかき回していた津軽の指が引き抜かれた。その後に宛がわれたのは、熱を持ち大きく高ぶった津軽自身。
本当にアンドロイドなんだよな、コイツら。最新の技術って怖いな。
ズ、ズッ、と中に入ってくる津軽のは確実に俺のイイ処を狙って突いてくる。

「しずおのイイ処は、おれ達と同じだから、何でも分かる。ほら、ココをこうすると…」

「ひゃぁ!?あ、ァあん!まッ、そこ、はぁ…!ふ、ぁッ」

「ね、気持ちいい、でしょ…?」

ベッドに津軽が腰掛ける。俺は今背面座位で津軽に突かれている。奥まで届いて、気持ち良い。
すると今度はデリックが俺の前に来て、ズボンを抜いで跨っていた。
どういう、事だ?

「静雄の精液、オレにくれよな?」

デリックは俺の勃ちあがった自身を掴んだと思ったら自分の後孔へ突っ込んだ。
後は津軽、前はデリック。これ、夢じゃない、んだよな?
今まで味わった事のない快楽に頭が付いていかない。

「ァ…静雄の、おっきぃ…はぁ、ン!あッ…」

「ふわぁ、あ…前も…後も、いじられ、て…ぉ、れ…おかしく、なり、そうぅ…あぅん!」

「ン、…二人とも、あんまり動くと、ベッド、壊れる…」

同じ顔したヤツが三人集まって何してんだ、と思ってるんだが。そんな事今はどうでもいい。
こんな、こんなの。どうしたらいいんだ。身体が熱くて、気持ち良くて。
本当に、おかしくなりそうだ。目の前のデリックに必死にしがみ付いて快楽に耐える。
下から突かれたら、今度はデリックが俺のを強く締め付けてきて。

「はぅうう、あ、ァ!ん、ゃう…ぉれ、もう無理ぃ…ッ!」

「は、ぅ…しず、ぉ…そんなに締めたら…ッ」

「ン、静雄…静雄のせーえき、オレにいっぱい注げよ…?」

「ふわぁあ、あ、ん、ぅ!ぁああーーッ!!」

「ひぅ、ン…ぁ、静雄のが、…中、にぃ…」

嬉しそうにうっとりとするデリックの声。ドクンと放たれる欲。中に、外に。
目の前がチカチカする。グッタリとデリックの肩に顔を埋める。
荒れる息を整えるのに精一杯だ。これでようやく終わったかと思っていたのだが。

「デリック、次はおれの番!」

「駄目だ。もう一回オレがヤる」

「デリックはさっきヤった!次はおれ!」

まさか。今度はポジションチェンジか?待ってくれ。さっきので俺はもうフラフラなのに。
もう一回、しかもポジションチェンジだなんてそんな馬鹿な。

「ま、ま…て、…俺は、もう無理…」

「津軽は静雄を満足させられるのか?出来ないだろう?」

「む、おれにだって出来る!デリックばっかり、ズルイ!」

「うわ、ぁ、馬鹿、折角静雄の精液入れて貰ったのに、ぃ…ン、掻き出す、なって…!」

なんで俺を取り合ってたはずなのに今度は二人でイチャついてんだ?
ああもう、どうでもいいか。俺が寝ちまえば二人とも諦めるだろ。
それならそれでいいんだけど、な。
きっと臨也のことだからどうせ隠し撮りとかしてやがるんだ。よし、起きたら臨也の野郎を殴りに行こう。そうしよう…。



(マスター、撮ってきました)
(ん、ありがとう津軽、デリック。お疲れ様)
(マスター、後でオレにも見せろ)
(デリック、見せて下さい、だろ?マスター、すみません)
(津軽とデリくんおかえりぃー!あ、臨也くん、僕にもソレ見せてー!!)

――――――
静雄+津軽+デリ雄のサンドイッチエロ。書いてみたかったの。←
デリ雄の呼び方はデリックでいいのだろか…。
その辺がまた定かじゃないなぁ。

ちなみに名前の見方↓
静雄→俺
津軽→おれ
デリ雄→オレ

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