*兎虎前提獅子虎
*いろいろと悪い虎
*カットした裏の部分だけです
いけない事だとは分かっている。けれど、どうしても自分の欲には勝てなかった。
恋人には本当に悪いと思う。許してくれとは言わない。
後でいくらでも怒られるし罰だって受ける。だけど、今だけ。今だけは忘れさせて欲しい。
「…本当、俺好みのイイ身体してんなー」
目の前にある大きな胸板にうっとりとする。恋人より白い肌。
思わず肌を摺り寄せた。この身体で豪快に抱かれたらどれだけの快楽が押し寄せてくるだろう。
想像するだけで達してしまいそう。
「あーあ、見つかったら俺ジュニアくんに殺されるんじゃねェのか、コレ…」
「大丈夫、大丈夫。きっと半殺しで済むと思うし」
「それほぼアウトじゃねェかよ」
はぁ、とライアンは溜息を吐く。元相棒の憧れのヒーロー。
市民があんなに復活を望んだヒーロー。それがまさか、こんな男だとは思わなかった。
いそいそと服を脱ぎ、鍛え上げられた身体を晒す虎徹。
ここはオフィスではなく、社員用の仮眠室だ。
使用中の札を表に掛け、念のために誰も入れないよう鍵も掛ける。
これで誰かに邪魔をされる心配は無くなった。
しかしバーナビーが撮影から早く戻り、この事に気付いてしまうのが可能性として一番有り得るだろう。
ライアンはそれを気にしているのだが、虎徹はそんな事お構いなし。
寝そべっているライアンに跨り挿入しようとしている虎徹に慌てて声を上げる。
「ちょ、おい、ゴムは?」
「は?んなのいらねーよ。俺は生が好きだからな」
「好きとか嫌いの問題じゃねェよ。バレんだろうが」
「誰に?」
「ジュニアくんにだろ」
少し考えた後、虎徹は渋々スラックスのポケットに入っていた避妊具を取り出す。
いつも持ち歩いていたのか、とライアンは虎徹を見てそう思う。
好みの男がいたらすぐに興奮するのだから持ち歩くのも分かる。大方バーナビーが持たせているのだろう。
(このオッサンの恋人も大変だな、ジュニアくん)
呆れつつもバーナビーに同情する。ブツブツ言いながら虎徹は自分のペニスに避妊具を付け、ライアンにもそれを手渡した。
二人共避妊具をつけるといよいよ虎徹は野獣の瞳を宿す。
どこからか取り出したジェルを後孔とライアンのペニスへと塗りたくると、虎徹はライアンの上に跨り本来受け入れる場所ではない所へ充てがう。
そのまま体重を落とすようにゆっくりと中へライアンを受け入れる。
「んァ、は…ァアああーー…」
「っく…」
「あっ、はは…やっぱ、すげ、ぇ…ぃいっ!」
ニヤニヤと笑いながら虎徹は腰を振り、自分の気持ちの良い所を刺激する。
一方ライアンは、まるで娼婦のような姿の虎徹に唖然としていた。
シュテルンビルトに来る前は女には飽きない生活をしていたが、これほどまで男に感じるものなのか。
虎徹が特別なだけなのかもしれないが、ライアンにとって少しショックだった。
「んァ、あっ…、ライアンのも、デカくて‥っ、気持ち、いッ…!」
「俺、のも…っ?つーことは、ジュニアくんのも…デカいんだ?」
「へへっ…ばにぃ、のは…っ俺が見てきた中で…っあァ、一番っ…!」
あんな綺麗な顔をしているのに、虎徹がそういうのだから彼のペニスは凄いのだろう。
自分のには自信があった為少し悔しくなった。
手を出してはバーナビーに殺される可能性がある為、ライアンは虎徹のなるがままとなっていた。
この脚を掴んで思い切り突き上げてやりたい。この男がもっと乱れる様を見たい。
そう思うが何も出来ないこのもどかしさ。
そんなライアンを見て、虎徹はニヤリと笑う。
「なぁ…、もっと俺の事、犯したい…?」
「ッ…ああ」
「じゃあさ、俺の方からはもう手を出しちまったわけだし…」
もういいんじゃないか、と待ちきれないように虎徹は熱を含んだ瞳でライアンを見つめる。
その意味を瞬時に理解したライアンは悪戯に笑う。
「とんだ淫乱だな」
「しょうがねぇ…だろっ!俺っ、…もう…!」
きゅうきゅう、とライアンのペニスを締めつけ、もっと奥を、もっともっと激しく突いてくれと言わんばかりに腰を動かす。
昔の影響なんだろうけれど、こんな淫らな男は見たことがない。
虎徹の脚を掴みグルンと体勢を変え、今度は虎徹が下に、ライアンが上になる。
腰を動かせば、虎徹はビクンと震えた。
「あっァア…!は、早く…っ、」
「分かってるっつーの!ジュニアくんも戻ってくるかもだしな、さっさと終わらせるか」
腰を引き、思い切り最奥を突く。声が外に漏れないよう虎徹は仮眠室に常備されている枕を思い切り噛み声を殺す。
「んぁあ゛ぁぁーーッ!ぅあ゛っ、んっ、ンんん゛!!」
「ぐ、ぁ…、オッサン、声でけェよ…!」
「だ、だって、ァ…すげ、良く、て…ッひ、ぃいー…!」
最初は男なんて、と思っていたライアンだったが、その考えは違ったと後悔した。
この男はまるで女のようだ。随分と開発されてしまったようだが、こんなにも凄まじい物なのかと思う程衝撃的だった。
ライアンが腰を動かす度にそれに合わせるように虎徹も声を上げる。
腰を掴んで激しく突けば、虎徹はポロポロと涙を溢しながら襲いかかる快楽を受け入れ歓喜していた。
「あー、くそ…暫く女抱けねェな、こりゃ…っ」
「んぎッ、っは、ぁあっン…じゃ、また…俺とセックス、するか…?今度は生で、さ…」
「冗談キツイぜ。俺はまだ死にたくないんでな…!」
「くく…、だって、ばにーのより…小さいもんな、」
クスクスと虎徹が放った言葉にカチンとする。こんな淫らな女のような男に小さいなどと言われる筋合いはない。
虎徹を四つん這いの格好にすると、ライアンはゴリッと奥を削るような勢いで突き上げる。
虎徹はその衝撃に呼吸が出来なくなり言葉にならない空気を吐き出した。
だらしなく口を開き、唾液を撒き散らす。
「誰がっ、誰のよりっ、小さいって?」
「う゛ぁあ!あひっ、あん、あ、んぐァアッ――!」
「じゃ、ジュニアくんより、天国見せてやるよッ!!」
「ひィイッ!すご、ぉ…アアァ!!激し、…―!!」
まるで野獣同士の性行為のよう。声を押し殺す事も出来なくなった虎徹はライアンに腰を揺さぶられビュクビュクと精液をゴムの中へ飛ばす。
身体中が性感帯になったような感覚だ。涙でボヤける視界の中虎徹はそう思う。
ライアンが虎徹のペニスを掴み扱きながら奥を突く。そうすると虎徹はビクビクと身体を震わせた。
「ァア…ひぎぃぃぃ…!――ッく…うぅぅ…あっもぅ…イ、ク…!」
「っああ…俺も…っ」
「っは…ァア、――っく、ぅ、ハアッ、んっ…う゛ぁ、ァアアアッ――!!」
互いに無機質なゴムの中に精液を吐き出す。息を整えてから、ライアンはズルリと自身のペニスを虎徹の中から抜く。
ゴムを外し、これをどこに捨てようかと一息吐くと虎徹にソレを奪われた。
何をするんだと驚いてそちらをみれば、ゴムの中に入っていた吐き出したばかりの精液を飲み込んでいた。
ゴクリと喉を鳴らして精液を飲み込んだ虎徹はライアンの視線に気づくとニヤリと笑った。
「勿体無いだろ?」
「勿体無いって…」
これはバーナビーが苦労するなと彼の苦労を改めて痛恨した。
シャワーを浴びてしまうとバーナビーに行為があったとバレてしまう為暫くはこのままだ。
汗をかいて気持ちが悪いが仕方がない。
「またバニーがいない時にヤろうぜ、ライアン」
嬉しそうに、楽しそうに虎徹の弾む声に、ライアンは少し落胆しながら答えた。
「…誰もいない、二人っきりの時な」
今からバレた時の言い訳でも考えておかなくてはいけないな、とライアンはペロリと舌なめずりをした。
二人だけの危ない秘密
あの時感じた快楽を忘れる前にもう一度だけ
――――――
『二人だけの危ない秘密』の裏の部分が見たいとリクエストがあったので書いてみました。
虎がただのビッチ…。おじビッチ、好きです…とても…。
そして始めてのちゃんとした獅子虎の裏という。
リクエストしてくださった方、ありがとうございました!!