久しぶりに恋人の家へ遊びに行った。理由は特にない。
街中では殺し合いのような喧嘩はしょっちゅうしていたが、こうして堂々と会いに行くのは本当に久しぶりだ。

「臨也ー、いるかー」

合鍵を使って部屋の中に入る。相変わらず本屋ファイルで壁が覆われている部屋だ。
彼は情報屋という職業?に就いているのだから仕方のない事だとは思うけれど。
するとモソモソとソファーの方から音がした。覗き込むとそこにはスヤスヤと眠る恋人が居た。

「おい、こんな所で寝てたら風邪引くぞ、臨也」

声を掛けたが起きる気配はない。しょうがないので抱き上げてベッドに連れていってやろうと彼の身体を抱き上げる。

(…こんな細い身体してんのに、よくいつも俺を…)

そこまで想像して恥ずかしくなり慌てて頭を振る。
臨也をベッドまで運び今日の所は帰ろうか、と思ったのも束の間、服の端をグッと力強く引っ張られそのままベッドに倒れこむ。

「ねぇ、シズちゃん。どうしてこのまま帰ろうとするの。ここは俺の寝てる前で自慰でもするシーンでしょ」

「おま…馬鹿じゃねぇのか。俺がそんな事するか!」

「うん、そうだね。シズちゃんはそんな事しないね」

どうやら起きていたらしい臨也はクスクスと笑う。
起き上がると静雄のバーテン服を脱がしにかかる。静雄も静雄で抵抗をする事もなく臨也の好きにさせていた。

「こうやって恋人同士って関係で会うの何日目だろうね」

「忘れた」

「忘れる程愛し合ってなかったって事だよね。あ、殺し“愛”はしてたか」

「なに言ってんだお前。全然上手くねぇから」

「そうかな。俺は結構自分では上手い事言ったと思ったんだけど」

二人とも全裸になるとそのまま抱き合ってベッドに倒れこむ。
キスをして頭を撫でる。

「シズちゃんの髪、パサパサしてて俺は好きだよ」

「痛んでるだけだろ」

「それでも好きなの」

「っあ…、っちょ、いきな、り…!」

ぬぷ、と静雄の後孔に指が入る。臨也は静雄の感じる場所をしつこく弄ると今度はすぐに自分のペニスを充てがう。

「えっ、おま…はや、ぁあー…!」

「っつ…流石に、早かったか…」

「ん、っんぅ、はぁ、――っ!!」

枕に顔を埋め痛みに耐える静雄に臨也はそんな静雄の背にキスをする。
腰を掴んで強く打ち付ける。動く度にぱちゅんと水音が響く。

「いざ…っ、すっげ、ぇ…いィ…!」

「俺も、だよ…っ」

ぐるんと静雄の身体を仰向けにすると、足を掴んで大きく広げる。
臨也の興奮した表情に静雄も興奮し、ぎゅっと臨也のペニスを締め付けてしまう。

「っちょ、シズちゃん…っそんな締めつけない、で…っ」

「だ、ってぇ…っひ、気持ち、くて…んぁ、あ!」

「本当にもう…!シズちゃん、可愛いなっ!」

そのままドクンと静雄の中に精液を出すと、抜く事もなく臨也はまた腰を打ち付ける。
夜通しベッドの上でイチャイチャと過ごした二人。
グチャグチャになったままのシーツに寝転がり、互いを抱きしめ合いながら眠りについた。
朝日が昇ると同時に臨也も目を覚まし、隣で寝ていた静雄にそっとキスをした。

「…たまにはこうやって時間をあけるっていうのもいいよね」



このまま一緒に溶けてしまえば、寂しさなんてなくなるのにね

――――――
真琴様、リクエストありがとうございました!!
臨静は普段の殺し愛もいいですがやはり普通にイチャイチャしていたら可愛いですよね…。

リクエストありがとうございました!!

『最果てを棄てに』様よりお題をお借りしました








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