好きで、欲しくて欲しくて欲しくて、大好きで。
愛していて、自分だけのモノにしたくて、でも憎くて。
苦しい、痛い、寂しい。これが恋。これが愛。
ストンと落ちるこの感覚が、恋に落ちるという事なんだろう。
今まで欲しいモノは全部手に入れてきた。唯一手に入れられなかったのは、両親からの愛。
恋ってなんだろう。好きになるってどういう事だろう。愛するってどういう事なんだろう。
それを全て教えてくれた人がいた。それが、この人。

「バニー…ッ!?これは、一体…」

表の顔であったヒーローでの相棒。第一印象は最悪だった。
でも、今はそんな事はない。嫌悪なんて抱かない。
感じるのは愛。大きな暖かい愛だけだ。
貴方からは僕だけに愛を与えればいい。他は誰も見ないで。
ずっとずっと、傍にいてくれればいい。
僕から離れようものならば、その脚を切り落とす事だって容易い。
だけど、そんな事をしたらあの細く逞しい脚が無くなってしまう。それは惜しい。
だから、こうやってどこにも行かないように首輪に繋いで鎖で閉じ込めておく。

「バーナビー!!」

そう何度も呼ばないで。嬉しくて笑ってしまう。
貴方の声で名を呼ばれる事がこんなにも苦しくて嬉しいだなんて。
涙が溢れてしまいそう。

「聞こえていますよ、虎徹さん」

「お前…!なんなんだよこれ…!なんで、…」

「僕、昔から欲しいモノは力づくで奪ってきたんです。だから、今回もそういう事になりますね」

「…意味が、分からねぇよ…なぁ、どうしたんだよお前…ちゃんと俺に説明してくれ…っ」

ガチャガチャと鎖の音が鳴る。どうにか逃れようとしているみたいだけど、それは無理だ。
対NEXT用の特殊な鎖だし、何より彼を眠らせると気に使った薬には麻痺薬と媚薬が混ざってある。
思い通りには動かせないはずだ。

「まだ分からないんですか?…僕は、ウロボロスの一員なんです」

そう言って手袋を取り、手の甲にある蛇のマークを見せる。
そうすれば、虎徹さんは目を見開いて僕を見た。信じられない、とでも言ったように。
それもそうだろう。僕はヒーローをやる際に、親の仇であるウロボロスを探しているんだ、と言ったのだから。
その僕がウロボロスだなんて、簡単に信じる方が可笑しい。
ジェイクの件は予想外だったのだが、あの事件があったからこそ、今の僕がいる。
そして、虎徹さんの素晴らしさを知った。

「ウロボロスって…お前、じゃあなんで…」

「大丈夫です。僕は、全部知っていますから」

誰が僕の両親を殺したのか、なんて…もう分かりきっている。
一度マーベリックに記憶を操作されたが、暫くしてふとしたきっかけで思い出した。
それを悟られないように今まで接してきていたのだ。
いずれ彼の事は始末しようと考えているが、彼は彼でまだ使い道がある。
だからまだ生かしているのだから。用が済めば跡形もなく消し去る事なんて、ウロボロスには容易い事だ。

「ねぇ、虎徹さん」

「…――っ……!」

「もう虎徹さんは僕のモノです。分かりますか?貴方は僕の所有物になるんですよ」

「だ、誰が…!俺はモノじゃない!」

「貴方に口で言っても分からない事は知っています。だから…」

既に肌蹴ていた服の中に手を忍ばせる。ひんやりとした冷たい僕の手に驚いたのか、虎徹さんは小さく悲鳴を上げた。

「何度も何度も夢に見た」

「あっ、や…!ばにっ、やめ…っ!ぅ、ひっあ!」

「こうやって、貴方の肌に触れて、貴方を感じる事が出来るなんて…」

「んっ、ふっく!んんッ!ぁ、…いッ!」

どうして自分がこんなに感じてしまうのか虎徹さんは驚いているみたいだった。
薬を飲まされただなんて思っていないだろうから、驚きが大きいんだろう。
それはそれで都合がいい。もっともっと欲に忠実になって溺れて、僕に縋りつけばいい。

「少ししか触ってないのに、こんなに感じて…虎徹さんは淫乱なんですか?」

「ッ!? ち、ちが…!」

「違う?ならどうしてこんなに感じてるんですか?まるでおもらしでもしたかのように…」

嫌だ違う、と虎徹さんは必死に声を張り上げるが、口と身体は違うらしい。
これは薬のせいなんだけれど、混乱している虎徹さんには分からないだろう。
陰部に手を入れ、ヌチャリとした薄い液を彼の前で見せれば恥ずかしいのかふいっと顔を逸らした。
今度はスラックスも下着も脱がせ、露わになった下半身。寒いのか少し鳥肌が立っている。
薬で感じてそそり立つペニスを軽く握れば、彼はビクビクと大きく身体を震わせた。
媚薬が身体全体にまわったのだろう。虎徹さんはヒクヒクとだらしなく口を開け、必死に呼吸している。

「どうです?気持ちいいですか?」

「ひゃ、あ!ぁ、さ、触るなぁ!はっ…あっぁあ!」

「じゃあ今度は痛くしてあげましょう。淫乱な虎徹さんには痛い方がきっと気持ちいいはずですから」

「ぅ、ああああ゛ッ、や!イタッ、痛いッ…やめろ!つ、強く握るな、ぁ!ひ、ぃいあ゛!」

「ほら、さっきよりも感じてるじゃないですか」

玩具のように弄れば虎徹さんは涙を流して嫌だ嫌だと訴える。
ああ、なんて愛らしいんだろう。片方の手を秘部へ運び、そのまま指を中へ入れる。
薬のお陰もあって、中は大分緩くなっていた。これならそのまま挿入ても大丈夫だろう。

「虎徹さん、僕もう…我慢出来ないので…入れますよ?」

「はっ、あ…ふぁ、あ…ぁ…」

「気持ち良すぎて飛んじゃったんですか?仕方ないな…」

虎徹さんの秘部にヌロヌロと自分のペニスを擦り当てる。すると、虎徹さんの秘部は早く中に来いとでも言うようにクパクパと動く。
受け入れてくれるんですか?嬉しいな。歓迎されているのなら、それに応えないといけないですよね。
ぐぐぐっと中に無理矢理押し込めば、虎徹さんは悲鳴を上げる。少しきつかったかもしれない。
やっぱりちょっとは解せば良かった。少し切れてしまったのか、血が出ている。
でも、痛みを伴えばこの事はずっと覚えてますよね。
愛に痛みは付き物ですから。

「あ゛ぁあああ!!っひ、や、嫌だっ!痛ッ…バニーっ抜け、抜けよッ…!ぃ、ぅうあ゛!」

「はぁ…――…虎徹さんの中、暖かい…」

「ひぐっ、ぃ゛!ぁ…――は、ぁあッ…っ」

彼の腰を掴んでそのまま上下に揺さぶれば、奥を突くのと同時に中も締め付けてくる。
感じたくなくても勝手に感じてしまうから、どうしたらいいのか分からないのだろう。
でも満更でもなさそうだ。

「虎徹さん…っ、気持ち良い、ですか…っ?」

「ぁ、あ…ん、…きもち、い、ィ…はぁああ、…もっと…」

完全に快楽の虜になってしまったようだ。この人は多分もともとこういう素質があったのかもしれない。
先に僕が見つけておいて良かった。こんな淫らな人が女性と結婚出来たのも不思議だが、これからは僕のモノ。
天国にいる奥さんにも、もう手出しはさせない。この人は僕のモノだ。誰にも渡してなるものか。

「虎徹さんっ、虎徹さん…!好きですっ、愛して、ます…!!」

「ひっ、は、ぁああ…――…ぁあ、ん…」

中に精液を出せば、虎徹さんも達したのかぐったりと僕に寄りかかる。でもまだ身体は疼くようで、僕を求めてくる。
縋るように僕を見つめる虎徹さん。ああ、なんて美味しそうな瞳なんだ。
食べてしまいそう。

「これからはもっともっと、可愛がってあげますからね」

まずはマーベリックを使って虎徹さんの記憶を改善させて、ウロボロスの焼き印を押さないと。
それから、誰の目にも届かないように閉じ込めて、僕だけを見て、僕だけを必要として、僕がいないとダメな人にしなくてはならない。

「ああ、漸く手に入れた、僕の愛しい人……」

彼の柔らかな唇に、そっと自分の唇を寄せた。



これで君は永遠に僕のモノだ。

―――――
しぐま様。リクエストありがとうございました!
遅くなってしまいすみません><

振り切ったドS…っぽくなくて…すみません…。
ウロバニは大好きなんですけどね!愛はたっぷり!
バニちゃんは言葉攻めが凄そうですよね…。言葉巧みに精神的に追い詰めそうだ…。
そんなバニちゃんの言葉攻めにも感じちゃうおじ…。
裏も入れたら長くなったのですが…少しでも喜んで頂けたら幸いです!

リクエストありがとうございました!!






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