「結局のところ、シズちゃんはMなの?」

「…突拍子もなく変な事言い出すなよ」

静雄は、深く溜息を吐く。今まで仲良くご飯を食べていたじゃないか。
臨也は皿に残った野菜を箸で弄る。

「飯で遊ぶな」

「だってぇ…嫌いなんだもん、野菜。このなんとも苦いのがさぁ…」

「俺だってあんま好きじゃねぇけど、食わないと身体に悪いって幽が…」

「また幽君。ホント大好きだよねぇ…俺の方がシズちゃんの事好きだけど。所で話は変わるけど、シズちゃんは痛いの好きなの?」

「……好きな訳ねぇだろ。そりゃあんま痛さは感じねぇけどよ…」

静雄は食べ終わった皿を台所へと戻す。カチャカチャと食器を洗いだす静雄に臨也はそっと近づく。
そのままのそっと静雄の背中に抱きつく。

「臨也、飯はどうした」

「ちゃんと食べたよ。シズちゃんが作ってくれたものだし。美味しかったよ」

「そうか。あと邪魔だから離れてくれ」

「ねぇシズちゃん、セックスしようよ。なんかシズちゃん見てたらムラムラしてきちゃった」

「…後でな。今食器洗ってるからダメだ」

「今がいい」

「我儘言うんじゃな、…っあ!バッ!お前ッ…手冷た…っ!」

静雄の服の中に自分の腕を侵入させ、静雄の胸板をそっと撫でる臨也。
ニヤニヤと笑いながら臨也は静雄の身体を触る。
胸飾りを指で刺激すれば、ビクリと身体を震わせる静雄。
皿を持っている腕が振るえる。なんとか落とさないように力を入れようとするも、中々入らない。
力を入れすぎると静雄の元々の力のせいで折角の皿を割ってしまう。
臨也と一緒に選んだ物なのに。

「んんっ…!は、ぁ…!」

「あはは、かーわいい!」

「くそ、お前な…!ひ、く…ッ!」

身体が勝手に火照る。もっともっとと、身体が意志に反して買ってに動く。
嫌なのに、感じたくないのに。
ふっと力が抜けて膝から崩れ落ちる。ガチャン、と皿が落ちる音がしたが、幸いな事に割れてはいないようだった。

「やっ、駄目だって…!いざ、ゃ…!」

「駄目?なんで?シズちゃんも辛いんじゃないの?ほぉーら、もう前はこんなになってるよ?」

「ッ…!!」

顔が真っ赤になる。一緒に生活し始めてから、臨也は四六時中こんな感じだ。
一緒に生活する前も、互いの家を行き来して、こういった行為はしてきたが。
共に生活をし始めると歯止めが効かないのかこれでは欲情した獣だ。

「ほん、と…お前…いっつも…!は、ぁ、ああ!ゃ、さ、さわ、るな…!」

「すっごい音!そんなに俺の手、気持ちいい?」

「ぅ…う、あ…ぃ、いい…!」

ビクビクと身体が勝手に反応する。こんな所を汚したら掃除が大変だ。
やっと慣れてきた生活に支障を出したくない。
震える声を必死に出して、臨也に伝える。

「い、いざ…っ、も、ベッド行きたい…ッ」

「ここじゃあ痛いもんね。分かった、じゃあ行こうか!」

「ふぇ、えっ!?ぅわ…ッ」

そんな細い身体のどこにそんな力があるのか分からないが、臨也は静雄を姫抱きで抱えると寝室へと向かう。
そのまま優しくベッドに下ろされると、臨也も服を脱ぎだした。
意外と引き締まった身体に静雄はゴクリと唾を飲みこむ。

「ふふ、こーんな可愛い奥さんを貰って、俺は幸せものだ」

「…か、可愛いか…?奥さんって言われてもあんま嬉しくない…」

「まぁ俺達は男同士だしね。でも、シズちゃんは可愛いよ、とっても。俺の自慢の奥さん」

「ぁ、ん…ぃ、臨也も、…良い旦那さんなんじゃねぇの……」

「シズデレ!ああもう!本当に可愛いなぁ!愛してるよ!!」

「ぅぁあ、ん!ばっ、ばか、ぁ…いきなり、指動かさ、な…ぁ、あん、あ…!」

林檎のように真っ赤に染まった静雄を臨也は精一杯抱きしめる。
なんて幸せな人生だろう!!

「さぁ、シズちゃん。入れてもいいかな?」

「…さんざんさっき弄っといて何言ってんだよ…」

「ん、じゃあ入れるね?」

「っふ、んぐ、んん…ッ、あ、あぁァ…!」

ミシミシと身体が悲鳴を上げる。身体の中で感じる熱い体温。
ああ、一緒になっているんだな、と感じる。
少しだけ苦しそうな臨也の顔を見て静雄は小さく笑う。
こんな表情を知っているのは自分だけなんだなと思うと嬉しくてたまらない。
ゆっくりと腰を動かし始めた臨也に、静雄は苦しそうに声を上げる。

「痛い?苦しい?ごめんね、あんまり余裕ないや」

「…いい。臨也の好きなように…すればいい…」

「本当?辛かったら言ってね」

「ぁ、ふ…んんっ!あ、ぃ、いァあ…ッ!」

幸せな毎日。大好きな君を毎日見れる俺はなんて幸せものなんだろう。
臨也は快楽でホロホロと涙を零す静雄を見て思う。

「愛しているよ、世界で一番、君だけを」



愛しい君と一緒になれて、僕は世界で一番の幸せものだ!!

―――――
大変おそくなりました!リクエストありがとうございます!
エロが中途半端で申し訳ありません…長い間書いてなかったので書き方を忘れてしまって…。
新婚、というよりは一緒に生活し始めてだいぶ経った後っぽくなりました…。
それでもラブラブな二人^^

リクエストありがとうございました!!






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -