始まりはいつから、なんてもう覚えていない。
高校の時からだったような気もするし、最近のような気もする。
俺の下でぐったりとしている彼も、きっともう覚えてないんじゃないだろうか。

「ね、シズちゃん、寝ないでよ」

「う、ぁあ…だ、もぅ…いやだ、」

嫌だ嫌だとシズちゃんは泣く。催淫効果のある薬を打って無理矢理ヤってしまえば後は簡単。
身体は精液でグチャグチャ。足はビクビクと痙攣している。
なんでこんな事したか、だって?そんなの愚問だよね。
好きだからに決まってる。愛しているから。
好きでもない相手に俺がこんな事するはずないじゃないか。

「じゃあ、シズちゃんは寝てていいけど、俺は勝手にヤるからね」

「ぁ、ゃらっ、ぅっぐ、ああああ……」

言葉にすれば伝わる?いいや、そんな事ない。
だって俺も最初は言葉で好きだ、と好意を伝えた。だけどまともに聞いてはくれなかった。
だから、行動に起こした。それだけの事だ。

「ね、俺、シズちゃんの事、好きだよ、だぁいすき」

聞こえているのか分からないけど、シズちゃんは俺が愛の言葉を囁けば身体をビクリと震わす。
恐怖しているから?俺がこんな事言うなんて可笑しいから?
まぁ、確かにそうかもしれないけど。でもね、本当なんだよ、信じて。

「んぅ、あっ――…ぃざ、…」

助けを求める瞳。俺の事を好きになってくれないなら、恨みでも憎しみでもなんでもいい。
その瞳を俺だけに向けて。その綺麗な身体に俺の証を刻み付けるから。

「…中出しし過ぎて俺のが中から出て来ちゃうよ、シズちゃん。俺の子、孕んじゃうかもね」

「っ…!」

…あれ、何だろう。なんで今、シズちゃん、嬉しそうな顔したの?
シズちゃんは男なんだから俺の子を孕む訳ないじゃん。なのに、どうして。

「…シズちゃん?」

「っあ、や…み、見るなぁ、あ…!」

顔を真っ赤にしてプルプルと震える腕で自分の顔を隠すシズちゃん。
ちょっと待てよ、この反応、可笑しくないか?
なんでシズちゃん照れてるの?そこは普通怒ったり気持ち悪がったりする場面じゃないの?
これってもしかして…。

「ねぇシズちゃん?」

「な、んだ、ょ…」

「シズちゃんって、俺の事好き?」

俺がそういうとシズちゃんはあからさまに俺から視線を逸らした。
…ホント、シズちゃんって分かりやすいよねぇ…。

「俺はね、大好き。愛してる。心から」

「…ぅ、そだ…お前、だって、そんな…」

「そうだね。俺は口が上手いから。でもね、この気持ちはウソじゃない。本物だよ」

信じて。シズちゃんは俺の言葉で考えが揺れるのか、瞳が右往左往している。
そうだよね。普段から俺達は殺し合いしかしてなくて、恋愛なんて無縁だったから。
今更って気もするよね。

「ねぇ、シズちゃんは?言わないとこのまま犯しちゃうよ?」

もう犯してるだろ、というシズちゃんの表情がすぐに分かる。
言ってくれないと俺も分からないよ。だから指をシズちゃんの秘部に突っ込んで掻きまわす。
さっきまで中出しばっかりしていたから、グプグプと音を立てて俺の精液がシズちゃんの穴から出てくる。
その音が嫌のかシズちゃんは必死に耳を塞いでいた。
だから、そんな事しても無駄なのに。

「ね、シズちゃん。言って。お願い。シズちゃんの口から聞きたいんだ」

「ぁ、ん…うっ…す、す…」

「す?」

「すきっだ!」

余りにストレートなものだから、逆に俺が驚いてしまった。
でも、回りくどいのよりかは良いよね。俺はそういう方が好きだな。

「うん、俺も好きだよ」

始まりは最悪だったかもしれないけれど、これからはきっと上手く付き合っていけるよね。



これからは、もっともっと、愛を捧げよう!

―――――
ハル様、リクエストありがとうございました!!
遅くなり申し訳ありません><
無理矢理からの両想いって書いてなかったのを思い出しました…。
定番なのに…。
エロが極端に少ないですが、こんな話で喜んでいただけたら幸いです!

リクエストありがとうございました!!



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