「俺思うんだけどさ、シズちゃんって早漏れだよね?」

「臨也、今食事中だぞ。少しは慎めよ」

「シズちゃんにとってはどうでもいいかもしれないけど、俺にとっては重要なの!」

静雄は、コイツまた変な事言いだしなと思った。時々、なんの前触れもなく唐突に変な事を言い出すものだから静雄も気が抜けない。
確かに自分は早漏れではあると思う。触られただけで達してしまう事もあったし、入れられただけで達してしまう事も勿論あった。
だがそれがどうかしたのだろうか。問題でもあるのか?

「いい?俺はシズちゃんと一緒にイキたいの!」

「俺は自分が気持ち良ければなんでもいいからな…テメェの事なんか知るか」

「横暴だなぁ…。恋人同士でしょ、俺達」

「不本意ながらな」

「そこで、俺はシズちゃんの早漏れを治す為にいろいろ手段を考えてきました!ほら、拍手拍手!!」

「………」

頭が痛くなる。時々臨也は唐突にいきなりこういう話を言い出す事がある。
それは恋人になって分かった事だ。恋人になる前は街中で戦争のような殺し合いをしていたから分からなかっただけかもしれないが。
最近ではどうしてこんなヤツのどこが好きなのか分からなくなる。
嫌いではないのだが、好きなのかどうなのかさえ今じゃ分からない。

「あのな、お前さ…」

「さーてシズちゃん、ベッドに移動するよー」

「ちょっ、やめ…っ」

無理矢理ベッドに連れ込まれて着ていたバーテン服を剥ぎ取られる。
毎度の事、コイツは俺の服を脱がすの上手くなってないか?と静雄は思う。
弟に貰った大切な服。だから破いたりしたら別れると言ったら、次の日からボタン一つ一つを取って脱がせてきた。
律儀な奴だと静雄は思う。だけどそれぐらい好きなんだな、と思えるから良い。

「ん、…お前の手、冷たい」

「心が温かいからね」

「よく言うよ…」

はぁ、と呆れていると、いつものようになるのかと思いきや、臨也の手には爪楊枝。
え、と静雄は身体を強張らせる。それは何に使うんだろう。嫌な予感しかしない。

「え、なっ、臨也!?それ…!?」

「だーから、言ったでしょ?今日はシズちゃんの早漏れを治すんだって」

「で、でも、あ゛ぁ、い、…痛ッ、臨也ぁ、いたぃぃ…ッ!」

「痛いのは最初だけだって。シズちゃんは淫乱だから痛いのもすぐ気持ちよくなるよ」

ふざけた事を言うな、と静雄は叫びたかった。爪楊枝は静雄の尿道をグリグリと刺激する。
静雄の思いとは裏腹に爪楊枝は奥へ奥へと尿道の奥へ進んで行く。

「は、はぁー、あ…くそ、臨也ッ、お前…!」

「怒るのは後にしてね。次は…」

ひんやりとした臨也の手にゾクリと身体が震える。秘部に臨也の長い指が入ってくる。
今度は何をされるんだろう。尿道に刺さっている爪楊枝の辺りがジンジンと痛む。
恐怖に身体を強張らせていると、臨也の指が静雄の前立腺を刺激する。
その瞬間臨也はニヤリと笑うとそこばかりを重点的に弄り始めた。

「ぅあっ!あ、おま、ぇ…!ひ、ァ、そ、そこばっかり、ぃ…!」

「あれ、もうイキそうなの?でも、今日は我慢だよシズちゃん」

「ぅ、あ、あ…ぐ、うぅうう…っ」

身体が熱くて苦しい。痛いぐらい張り詰めているのに、吐き出せないもどかしさ。
なんとかして爪楊枝を取ろうとすると、すかさず臨也の腕がそれを止めに入る。

「ダメだよシズちゃん」

「ゃ、あ、あ…いざ、頼むッ、も、イキたいぃ…ッ」

「だから、駄目だってば。少しは我慢する事も覚えなきゃ」

視界が揺れる。身体が痺れて上手く動かせない。息が荒くなり、呼吸が出来ない。
もしかしたらこのまま死んでしまうかも、なんて。そんな死に方は絶対嫌だけど、これはもうどうしたものだろう。
臨也の指がずるりと抜けると、今度は熱く火照った臨也のモノが宛がわれた。
グチュグチュと音を立てて中へ入ってくる。
脚がビリビリと痺れる。静雄の中へ入った後もそのまま前立腺を刺激する。
ああもう、気が狂いそう。

「あ゛、あぁ…ひ、ぅうあ゛…いざ、ゃ…もう、もぅ…や、やらぁ…!」

「ん、…俺はあと少しでイキそうだから、もうちょっとだけ待ってね」

尿道を塞いでる爪楊枝の間から微量に溢れ出てくる白濁。ああ、思いっきり吐き出したい。
解放感を早く得たい。思考がグルグル回る。ああ、もう、もうダメだ。
頭が可笑しくなりそう。

「…シズちゃん、も…イくよ?」

「あ、あ、あ…ぃ、いいっ、早くしろ…ッ、う、ぁあッーーっ」

爪楊枝が引き抜かれて、それと同時に中に吐き出される白濁。
やっと吐きだせた快楽に、静雄はそのまま小さく悲鳴を上げた後ぐったりと気を失った。
こんな事になるくらいなら、少しは臨也に付き合ってやろうと考えた静雄だった。



だって、もうこんなのはニ度と御免だ。

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海栗様、大変遅くなりました(>_<)
素晴らしいリクありがとうございました!大丈夫です、私も変態故、こういう話は大好きです\(^o^)/
短くてすみません…!

リクエストありがとうございました!!


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