*マニアックなエロ…かもしれない


OK?↓


ぐちゃり、と音が鳴る。もうこれで何度目だろう。
くしゃくしゃになったシーツを握り締め虎徹は大きく息を吸った。

「…おじさん、もう一回…いいですか?」

「ば、お前…ッ、これで何回目だと思ってんだ!いい加減俺の身も考えろ!」

虎徹は思わず声を張り上げた。これでもう抜かずの三発目である。
いい加減疲労が著しい。虎徹ももう若くはない。体力の限界が見えている。

「俺はバニーちゃんみたいに若くないの!」

「若いからこれだけじゃ満足できないんです」

「余計質悪いな!兎ちゃんのくせに…可愛げのない…」

「じゃあ、言い方を変えます。兎は性欲強いんですよ」

「えッ!?嘘だろッ!?」

虎徹は気が遠くなるような気がした。このまま気を失ってしまった方が楽なんじゃないだろうか。
そんな事を思っていると、身体をグルンと回転させられうつ伏せの格好にさせられる。
この男は自分が無理だ、と言っても聞く耳を持たないんだろうなと虎徹はぼんやりと思う。
尻だけを高く上げさせられて、秘部がまる見えになる。
こんな事で一々恥ずかしがっていたら身が持たない。虎徹は溜息を吐いた。
このまままた入れられるんだろうなと思っていた虎徹は次にバーナビーが発した言葉に心底驚いた。

「おじさん、足をぴったりとくっつけて下さい」

「は…?え?このまま入れるんじゃないの?」

「いえ。おじさんがもう限界らしいので。今日はもう入れません」

「じゃあなんで…」

そこまで言って自分で気が付いた。こいつ、まさか…!

「ちょ、ちょっと待ってくれ!お前、ちょ、やだって…!」

「待ちません」

バーナビーがやろうとしている事。それは素股だった。
ぬるりと太股にバーナビーの性器が抜き差しされる。妙な感覚だった。
入れられていないのに、身体の奥がゾクゾクと震える。
バーナビーの性器が前後に動く度虎徹の性器にも触れるものだから虎徹は必死にシーツを掴んで快楽に耐えていた。

「ぅあ、あ…く、うぅ…ッ」

「は、ん…ふふ、おじさん、感じてるんですか…?」

「ふぇ…、な、なんか、変な、感じ…が、ぁ…ッ」

入れられていないのに、入れられている気がする。身体が快楽を勝手に拾うものだから、虎徹の性器も自然と頭を持ち上げ始める。

「ぁ、う、っう…!ん、んぅ、あ…」

「ん、っん…、は、」

「っひ、ひぅ、…ぅああ、…バニ、まだ…、かよ、…んぁ!」

「っ…、すみませ、…ッ、あと、少し…っ」

動きが早くなる。自然と二人の声も大きくなっていく。ぐちゅぐちゅと大きくなる水音に虎徹は耳を塞ぎたくなった。
ああ、こんな事でも感じてしまうなんて。バーナビーがぶるりと震えると、はたはたとシーツに白濁が飛び散った。
ドクンと脈打った瞬間のバーナビーの性器に虎徹自身も感じてしまい、微量だが虎徹も白濁をシーツの上に吐き出した。



翌日。バーナビーは困っていた。いつも二人で使っているベッドに、大きな丸み。
虎徹が布団を独り占めし、丸まっているのだ。
何か話しかけても無言のまま。まさかこのまま寝ている訳でもあるまいし。
バーナビーは呆れて小さく溜息を吐いた。

「…おじさん、いつまでそうしてるつもりですか」

返事はない。あの後も虎徹が嫌がるのを尻目に散々セックスをした。
気を失うように二人でベッドに横たわったはずなのに、目が覚めたらバーナビーだけがベッドから落ち、ベッドには布団をかぶり丸くなった虎徹がいた。
どうやら拗ねているようだった。

「おじさん」

「………」

「無理矢理した事は謝ります。お願いですから機嫌を直してください」

また返事はない。もぞもぞと動くのだが、出てくる様子はない。
彼が機嫌を悪くするのは珍しくないのだが、今日のは相当拗ねているらしい。

「…やだ、って言った」

声が聞こえた。バーナビーはベッドにゆっくり座ると、布団の中で丸くなっているを虎徹を優しく撫でる。

「はい…。それは、謝ります」

「腰、めちゃくちゃ痛いんだけど」

「大丈夫です。僕が介抱しますから」

「もうちょっと手加減してもらいたい」

「心がけます」

だけど虎徹は布団の中から出てこない。まだ怒っているという事だろうか。
バーナビーが声を掛けようとすると、布団の隙間から此方を覗く二つの目。
じぃー、とバーナビーを睨みつけるように虎徹が見ていたのだ。
疑っている瞳。虎徹はバーナビーが嘘を言っているのではないかと疑っているのだ。

「おじさん、そんな可愛い事してると、また襲いますよ?」

「なっ…!」

虎徹の顔が真っ赤に染まる。まるで子供のようだとバーナビーはクスリと笑う。
それが気に食わなかったのか、虎徹はバッと布団を蹴りあげる。

「やっと出て来てくれましたね、おじさん」

「は?…げ、騙された…!」

頭を抱え唸りだす虎徹。その様子にまたクスリと笑うバーナビー。
ブツブツと文句を言いだす虎徹にバーナビーは優しく言い聞かせるように。

「今度は、もっと濃厚なのをしましょうね。おじさん」

「…俺、いつかバニーちゃんに殺されるんじゃないかな…」



(俺、今日仕事来ても腰痛くて動けねーよ…)
(僕がお姫様抱っこで連れて行くので問題ないですよ(ニコリ)
(問題ありまくりだから!そんな笑顔で言うんじゃない!!)

―――――
あまりにもマニアックなプレイをされて情事後に拗ねる虎とそれを色気全開で宥める兎とリクを頂きました!
マニアックってなんだろうと考えて素股しか出てこなかった方、私です!←
これ、色気を放っているのは寧ろ虎の方じゃ…そして自重しない兎…。

リクエストありがとうございました!


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