※中途半端で終わります。(続きが書けませんでした)
いつもの日課。
風に靡くきれいな金髪で、笑顔が眩しい彼女の部屋に忍び込むこと。
――けど、いくら待っても、
「不法侵入―!!」が聞こえてこないのを不思議に思い、渋々自分家に帰宅中だ。
生憎、相棒はマスターからの依頼でエクシード仲間と仕事へ出掛けた為、久々に一人で歩を進めている。
「…ルーシィ、どこ行ったんだ?」
はぁと似合わない溜め息を吐く。
彼女が傍にいないだけで、居場所がわからないことが、不安でたまらない。
いつからそんな風に思うようになったのか。
とにかくルーシィに会いたいという気持ちだけが、彼を動かしていた。
家の扉を開けて、思わず目を疑う。
「へ?…なんで、ここにいんだよ!?」
滅竜魔導士でありながら、匂いに気づかなかった。
なんでだ?
――ルーシィ。
おまえ。
なんで、オレん家にいんだ?
ルーシィが今、自分の目の前で眠っている。
スースーと規則正しい寝息が聞こえ、微笑んでいるように見えた。
ナツはふと昼間のことを思い出し、
そういや、ギルドにいた時ルーシィとハッピーが何か話してたっけな。
んで、ミラに呼ばれてたよな。
……あれ、なんだったんだ?
ナツはルーシィのことが気に掛かり、そちらへと足を向けていたが、
グレイから声を掛けられたことでその場から離れた為、ルーシィ達のやり取りは目に入っていなかった。
遠くからでも嗅ぎ分けられる鼻、特に彼女のことになると嗅覚が過敏に反応してしまうのだが、今回は何故か感じることができない。
少しの間、目の前の光景に驚いていたナツだったが、行方知らずであったその人の顔を見られたことで、胸を撫で下ろした。
しかし、ルーシィがどうしてここにいるのか、どうやって入ったのか分からないと首を傾げている。
桜色の頭を掻きながら彼女のそばへ歩み寄り、腰を下ろした。
ルーシィはソファへと横たわり顔の前に両手を置き、こちらを向いている。
「…ルーシィ?」
小声で名を呼んでみるが、返事はもちろん返ってこない。
距離を詰めて、彼女の顔を覗きこんだ。
すると、なにかがおかしいことに気づく。
――いつも嗅ぎ慣れたルーシィの甘いにおいが全くしない。
もしかして、オレ騙されてるのか?
星霊のジェミニか、もしくはミラが変身してるんじゃねえよな。
警戒心をもったナツは距離を置こうと後退り、その拍子にガタッと何かに触れてしまい物音が部屋に響いた。
「…ん、」
やべえ、起こしたか?
再び距離を詰めるナツは、ルーシィを覗きこむ。彼女が起きた様子はなかったが、柔らかそうな身体を捩っていた。
すると、
「……ナツ」
ルーシィが、オレの名前を呼んだ。
ナツは動じず、ニカッと歯を見せて、
「おう、ルーシィ!…って、……寝言かよ!?」
良い夢でも見ているのかクスッと彼女の口角が上がる。
…寝言って、オレが夢に出てんのか?
今まで何度も、ルーシィの部屋で見たことがある寝顔。
こんなこと思ったことねえ、…今日のオレ、変だ。
なんか、おかしいぞ。
――ルーシィって、こんなに可愛いかったか?
自分の感情に対して、疑問符を浮かべる。
なんだ、この気持ち。…わけわかんねえ。
見慣れた金髪、豊満な胸。
色気はないが、先程身体を捩ったことで短い丈のスカートが捲れていることに今更ながら気づいたナツは、頬を染める。
幸いなことに下着までは見えていないが、眠りにつく無防備なその体勢に一瞬、目を伏せた。
――こんな状態のルーシィ見れんのは、オレだけだよな。ルーシィ、他の奴には見せてねえよな。
考えるとイラつくぞ!……なんでだ?
わかんねえことばっかりだ。
けど、ルーシィが起きたら言わねえとな。
ホント色気はねえけど、
こんな姿は誰にも見せたくねえし、ほっといたら何されるかわかんねえぞ。
無防備過ぎんだ、ルーシィは!!
両腕を胸の前で組み、自分の思考に強く頷づく。
…ルーシィ、起きねえかな。
ん?…オレが知ってる甘いにおい。
何で、急にわかるようになったんだ?
原因は分からないが、突然、ルーシィに触れたくなり腕を伸ばして彼女の頬を撫でた。
それに気づいたのか、ゆっくりと瞼が開く。
「…ん、ナツ?…もう、また不法侵入して、…って、あれ?あたし…」
ガバっと上半身を起こし、部屋を見回している。
「…ナツとハッピーの家?…あたし、なんでここにいるのかしら」
「はぁ!?…それはオレが聞きてえよ!!」
☆☆☆☆☆
強制終了。
なんだか書けば書くほど、ナツじゃないですが…私がわかんねぇ状態に陥りました。
ルーシィは、ミラさんに催眠術をかけられていた。
ハッピーはミラさんに協力。
ナツの鼻が利かなかったのは、居場所をわからなくしたかったこと、
突然ルーシィのにおいを感じるようになったのも、理由はあるけれど上手く纏まらず。
…断念。
このネタで何か思い浮かびましたら、改めて書いてみます。
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