*2012/12/29 23:57*
―――ひなたぼっこ。―――
「ナーツー?」
ふと気付けばギルドから姿を消していた桜髪の相棒。
何処に行ったのか?
なんて、疑問すら浮かぶ前に…
通い慣れた運河沿いの、アパートの2階の部屋を訪れた。
「あれ?ルーシィもいないやぁ…。」
机には、書きかけの小説…。
「ふたりで、何処に行ったんだろぅ…。」
ふたりの行きそうな場所を、いくつか思い浮かべる。
と、窓から差し込む暖かな日差しに目を細め…
思いついた様に、翼を広げ飛び立った。
湖畔を眺める大きな桜の木の下。
静かで読書をするには絶好の場所だと、少女が嬉しそうに語っていたのを思い出す。
木陰で読書に夢中になる少女の横で、つまらなそうに口を尖らせる相棒を思い浮かべ、
ハッピーは、プクク。
と笑みを漏らした。
目的地に着くと、案の定探していた二人が木陰にいた。
ただ少しばかり、予想が外れてしまったが…。
大切な物を守るように、そっと置かれた逞しい腕。
その腕に安心するように、無防備に寄り添う華奢な身体。
幸せそうな顔をして、仲良く眠る姿が微笑ましい。
さっさとくっ付いてしまえばいいものを。
このふたりが、恋愛感情で好き合っているのは、火を見るよりも明らかだ。
ほんの少しだけ、ナツが勇気を出せば…
ほんの少しだけ、ルーシィが素直になれば…
そうすれば、きっと簡単にふたりは恋人になれるだろう。
そうなったら、
ふたりと一緒にいる自分は邪魔になるのだろうか…
いや…そうなっても、
ふたりはそんな事は言わないだろう…
ウブで素直になれないふたりだが、きっと、近い将来にそんな日が来るはずだ。
そうなったら、やはり…。
「オイラは…空気の読める…猫ですから…。」
大丈夫。その時はちゃんと…。
だから、それまでは…
こうしてふたりと一緒にいてもいいよね?
ふわりと、ふたりの近くへと舞い降りた。
だから、それまでは…
いつも通りにしててもいいよね?
「どぇきてぇる。」
クフフ。と前足を口元に当て決まり文句を呟くと、
ふたりの間でクルリと丸くなって、
後を追うように、青猫も夢の中へと旅立った。
☆★☆★☆
いちごさんより、20000hit記念小説&イラストを頂戴しました^^
うわぁ!!ハッピー視点!!!
…ハッピー大好き人間の私は非常に嬉しいです><テンション高過ぎますね…汗。
ちゃんとナツルーになってますよ〜大丈夫です♪(私が保証します(笑))
イラストからも感じられるように…
“大切な物を守るように、そっと置かれた逞しい腕。
その腕に安心するように、無防備に寄り添う華奢な身体。
幸せそうな顔をして、仲良く眠る姿が微笑ましい”
この文、好きです(*^_^*)うあー><可愛い。なつるー(どきどき)
ハッピー目線で語られているので、ふたりの仲がよくわかる。
ハッピーの(ナツとルーシィに対する)距離感もわかりやすくて、たまらなく共感できました!
私がハッピーの立場なら…『私も、そーもう!(フロー口調(笑))』
あぁ…可愛過ぎる><ニヤニヤが止まらないです。口元ゆるゆる。
20000hitおめでとうございます!
これからもいちごさんのナツルーを楽しみに、グルグルカウンターを回しつつ、通わせて頂きますね^^
いっぱいナツルーパワーもらってますよ!
こちらがお礼を言いたいくらいです。
カワイイナツルーハピの小説&イラストをありがとうございました。わぁ〜い♪
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