失神症候群





こっち見てよ(繁繭)

その言葉は、その眼差しは、みんな全て私ではなく「私だったもの」に向けられていた。
悔しい。妬ましい。生前けして女性的な魅力に恵まれていたとはいえない身体だけど、あなたからの手放しの称賛を受ける抜殻を前に、私は羨望の気持ちで一杯になる。
振り向かせたい、けど潰れた喉じゃ声も出なかった。

***

繭の死体見ながら繭を捜す繁にぃ切なすぎ






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